世界遺産・屋久島の新たな魅力を発見するプロジェクト
屋久島が持つ独特の文化と自然環境をより多くの人々に知ってもらうため、一般社団法人屋久島アカデミーが新たに始動した『世界遺産の多様なインタープリテーション力強化事業』が令和6年度観光庁のサステナブルな観光コンテンツの高度化モデル事業に採択され、実証事業がスタートします。
このプロジェクトは、屋久島の魅力をより多角的に伝えることを目指し、オンラインイベントやリアルイベント、オリジナルツアーなどの新しい観光コンテンツを提案します。特に、地域の自然や文化の魅力を掘り下げることに注力し、観光客と地元の人々が知識や体験を共有できる場を設けます。
イベントの内容
オンラインイベント「知る旅・屋久島」
このプロジェクトでは、7月から「知る旅・屋久島」というオンラインイベントシリーズが展開され、毎回異なるテーマに焦点を当てています。例えば、9月6日には屋久島の歴史にスポットを当てたイベントが予定されており、地元ガイドが参加者と一緒に地域の魅力を探ります。さらに、若手ガイドたちも登壇し、自らの経験を共有する場となります。
衛星通信サービス『スターリンク』によるライブ中継
また、屋久島の魅力を広めるために、スターリンクを利用したライブ中継も行われる予定です。参加者は島内の様々なロケーションからの生中継を通じて、屋久島の自然を楽しむことができます。特に、徐々に冬が近づく時期には、屋久島の魅力を再発見するチャンスとなります。
リアルイベント『屋久島大学』の開催
今年は、昨年好評だった屋久島ナイトの東京開催も決定しています。このイベントでは、地元の歴史や伝統的な民謡、屋久島特産の焼酎を楽しむことができる内容が企画されており、参加者は五感を使って屋久島を体験することができます。
オリジナルツアー開催
屋久島大学が主催するオリジナルツアーも、昨年度に引き続き行われます。専門家とともに歩くことで、普段はアクセスできない屋久島の魅力を知ることができるツアーとなっています。特に、10月には「全国天然スギ探索講座」が予定されており、県外からも多くの参加者が見込まれています。
技術の活用
さらに、DX(デジタルトランスフォーメーション)の観点から、AIチャットボットを活用した情報提供サービスも強化されます。このチャットボットは、屋久島を訪れる人々と地元のガイドのフィードバックをもとに進化し、観光客が抱える疑問や要望に迅速に応える仕組みを整えます。特に、英語対応も強化されるため、インバウンド旅行者にも適切な情報提供が可能になるでしょう。
まとめ
屋久島が持つ美しい自然と文化を持続可能な形で体験できるこのプロジェクトは、観光客と地元とのつながりをより強化し、双方にとって有意義な体験を提供することを目指しています。また、観光業の発展のみならず、環境保全や地域活性化にも寄与する取り組みとなるでしょう。今後の屋久島の展開に期待が寄せられています。