フィリップス・ジャパンは、2023年4月17日に、世界初のAI搭載マルチエナジースペクトラルCT「Verida」(ヴェリーダ)の販売を開始することを発表しました。今年、少子高齢化が進む日本においては、医療従事者の慢性的な人材不足や長時間労働が深刻な問題となっています。このような状況での医療ニーズの増加に対応するため、フィリップスは新型CTを開発しました。
「Verida」の登場とその目的
日本国内の医療現場では、放射線診療において検査件数の増加や診断ニーズの高度化によって、業務負担が増大しています。「Verida」は、そうした医療従事者の負担を軽減し、高効率で質の高い診断が可能となる新しいCTシステムです。
AI技術による革新
この新しいCTシステムは、ディテクターベースのセキュアルCT技術にAIを統合することで、撮影から画像再構成までの過程を一貫して迅速に行えることが大きな特徴です。具体的には、撮影を1回実施することで、高精細な画像を得つつ、豊富なスペクトラル情報も同時に取得できます。これにより再撮影の必要性が減り、効率が大幅に向上します。
Veridaは、最大145枚/秒の高速画像再構成を可能にしているため、検査終了後30秒以内に全画像を自動で表示できます。これによって、医療従事者の負担が軽減され、患者に対するサービスタイムも短縮されることが期待されます。
環境への配慮も意識した設計
「Verida」は、被ばく線量を低減する設計にも配慮されており、マルチパスAI技術を活用した画像再構成方式を採用しています。この技術により、高画質を維持しつつ診断に必要な情報を効率的に引き出すことができます。不必要な再撮影を抑制し、患者に優しい検査環境の提供に寄与します。
医療現場の未来を見据えた進化
フィリップスは、「Verida」の導入を通じて診断精度の向上を図り、医療従事者や患者に対してより良い医療を提供することを目指しています。医療の質向上はもちろん、持続可能な医療体制の構築にも寄与するものであり、今後の展開が非常に楽しみです。
フィリップス・ジャパンは、1953年に設立されて以来、医療機器の開発において先駆的な役割を果たしてきました。革新的な技術を通じて、健康で安心できる生活をサポートすることを企業の使命としています。また、プロフェッショナルや消費者のニーズに応えるため、パーソナルヘルスから病院用のヘルスソリューションまで幅広い製品を展開しています。
これからの医療現場でますます重要な役割を果たすであろう「Verida」。その技術革新が如何にして医療従事者の働き方や患者の体験を変えていくのか、注目が集まります。