Stagwell社がADK GLOBALの株式取得を発表
2025年1月16日、アメリカ・ニューヨークで発表された知らせによると、Stagwell社(NASDAQ: STGW)は、ADKグループの海外事業を担う子会社ADK GLOBALの株式を取得する意図を示した。この動きは、同社がアジア太平洋(APAC)地域における成長戦略を強化し、デジタルマーケティング分野でのAIソリューションの投資を加速することを意味している。
ADK GLOBALは、日本を除くオーストラリア、バングラデシュ、中国などの10カ国にオフィスを展開し、クライアントに対して地域特性に合ったマーケティングソリューションを提供している。今回の株式取得により、Stagwellは約2000人の地域スタッフを持つネットワークを形成し、これにより利用可能なリソースが大幅に増加する見込みだ。
Stagwellの意気込み
Stagwellの会長兼CEOであるマーク・ペン氏はこの株式取得を歓迎し、ADK GLOBALチームとの協力によってローカルアカウントの獲得を狙うと述べた。彼は、「サイエンスとアートが融合したクリエイティブで新たなデジタルソリューションをお届けしたい」とし、ADK GLOBALとのコラボレーションがもたらす新たな機会に期待を寄せている。
ADKグループの見解
ADKホールディングスの大山俊哉社長も、「Stagwellとの提携により、我々の知見とリソースを統合し、国内外のクライアントに対して最適なマーケティングソリューションを提供する準備が整った」とコメント。さらに、ADKの“ファングロース戦略”を推進し、アニメやIP関連のコンテンツビジネスにおいても力を入れると述べた。
グローバルな影響力
ADK GLOBAL CEOである片木康行氏は、今後も日本市場におけるADKグループとの連携を強化することを約束した。既存のマネージメント体制を維持しつつ、Stagwellの国際的なネットワークや資源を活用して、クライアントのビジネス成長を促進することに注力する方針だ。
この株式取得は、Stagwellが2024年に行った11件の買収に続く動きであり、グローバルなマーケティングネットワークの拡大を示唆している。Stagwellは、アートとサイエンスを融合させたマーケティング戦略で、世界中のブランドに卓越した価値を提供し続けることを目指している。
最後に
ADK GLOBALの加入により、StagwellはAPAC地域のメディア、クリエイティブ、PRの分野でも力を発揮し、全ての市場においてローカル、リージョナル、グローバルなクライアントに対してサービスを提供できるようになる。今後の展開に注目が集まるところだ。