商工組合中央金庫が新たな動画サービス『SPOKES』を導入
商工組合中央金庫(商工中金)が、全国のお客様に向けた情報発信を強化するために、資料動画サービス『SPOKES』を取り入れました。このサービスは、紙の資料をアップロードするだけで、簡単に高品質な合成音声付きの動画を生成できるものです。これにより、全国の中小企業や顧客に対して、より効果的な情報伝達を可能にします。
SPOKES導入の背景
商工中金は、中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を進めています。従来の情報発信方法は、資料の送付やWeb案内が主流でしたが、文字だけでは伝わりづらいことが多く、視覚的に訴える方法を模索していました。自社で動画制作をする場合、時間やリソースの確保が課題となるため、動画制作の手間を排除し、多くの動画を迅速に製作できる仕組みが求められていました。
SPOKESの特徴
この『SPOKES』は、PowerPointのノート欄に事前に説明内容を入力するだけで、自動的に合成音声が生成され、簡単に動画化されます。これにより、同じクオリティで繰り返し説明できるため、情報の伝達が一貫性を持つだけでなく、発表者の影響を受けることがなくなります。
さらに、動画内容に変更が生じた場合でも、迅速に無償で編集が可能です。これは、従来版の動画制作プロセスでは、撮影や録音の手間がかかっていましたが、SPOKESでは即座に最新情報を反映できる点が大きな魅力です。
社内教育や顧客向け案内に最適
商工中金は、このシステムにより社内教育だけでなく、外部向けの案内動画の作成も可能だとしています。『SPOKES』は、音声品質が高く、完成後も容易に編集できるため、情報の更新がスムーズです。これらの機能が評価され、導入に至りました。
インタラクティブ動画の重要性
また、従来の動画とは異なる「インタラクティブ動画」としての機能も注目です。視聴者が興味のある項目を選んで視聴できるため、より関心に応じた内容にアクセスでき、双方向性のある体験が提供されます。『SPOKES』は、このインタラクティブ動画部門において、7期連続で最高評価を受けており、業界内でのプレゼンスも強まっています。
ビジネスの生産性向上に寄与
『SPOKES』の導入により、紙の資料を活用した情報提供が進化しました。このサービスでは、資料が「しゃべる資料」に変換され、営業担当者の負担を減少させます。資料から直接得られた視聴データは、戦略的な営業活動の強化にも寄与します。さらに、視聴結果のCSV出力機能により、視聴者の興味や関心度を把握することができ、業績向上を目指す企業には助けとなるでしょう。
語学学習や多国籍の対応も可能
『SPOKES』には32種類の言語で音声読み上げ機能も備わっており、国際的なビジネス場面においても強力なサポートを提供します。例えば、外国人の社員に対する教育や、インバウンド顧客への対応など多岐にわたる場面で活用が期待されています。
600社以上が導入
このサービスは、正式なリリースから約2年で600社以上に導入され、特に損害保険、生命保険、大学、自治体など、多様な業界での成功事例が増しています。商工中金による『SPOKES』がどのようにビジネスを変革していくのか、今後の展開に目が離せません。