スマホ料金不満調査
2012-10-16 14:56:32

スマホ利用料金への不満、約4割!節約術は無料Wi-Fiが人気

スマホ利用料金に関する調査:不満の声と節約対策



近年、多様なスマートフォン端末と通信方法が登場し、モバイルユーザーの利用料金プランも複雑化しています。MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)は、スマートフォン所有者557人を対象に、利用料金に関する実態調査を実施しました。その結果、利用料金への不満を訴えるユーザーが全体の約4割にのぼることが明らかになりました。

利用料金への不満:満足度を下回る割合



調査によると、「不満」「やや不満」と回答したユーザーは38.0%に達し、「満足」「やや満足」の34.7%を上回りました。これは、多くのユーザーが現在の利用料金に課題を感じていることを示唆しています。高騰する通信費への懸念が、ユーザーの満足度を大きく左右していると言えるでしょう。

節約対策:無料Wi-Fiとアプリが主流



利用料金を抑えるための対策として、無料Wi-Fiの利用、グループチャットアプリ、IP電話アプリ、キャリアの無料通話サービスなどが上位にランクインしました。一方、SIMカードやモバイルルーターといったデータ通信に特化した対策は、利用率が低いという結果に。これは、多くのユーザーが、通話料金やデータ通信量全体のコスト削減を目指していることを反映していると考えられます。

テザリング:潜在的な需要と利用率のギャップ



テザリングの興味と利用状況についても調査が行われました。「興味があり利用している」ユーザーは16.3%、「興味があるが利用していない」ユーザーは46.9%、「興味がなく利用していない」ユーザーは36.8%という結果でした。興味を持つユーザーは全体の6割を超えるにもかかわらず、実際に利用しているユーザーは2割に満たないという現状が明らかになりました。このギャップには、テザリング設定の複雑さ、データ通信量の増加による料金高騰への懸念、あるいは、利用方法への理解不足などが影響している可能性が考えられます。

調査概要



調査内容: スマートフォン所有者の利用料金に関する実態調査
調査期間: 2012年10月12日~2012年10月15日
有効回答数: 557人(スマートフォン所有者)
調査方法: インターネットWEBアンケート調査

まとめ



今回の調査は、多くのスマートフォンユーザーが利用料金に不満を抱えている一方で、具体的な節約策として無料Wi-Fiやアプリなどを活用している実態を浮き彫りにしました。一方、テザリングなど、潜在的な需要があるものの、利用率が低いサービスについても、更なる利便性向上や情報提供が必要であることが示唆されました。今後、通信業界は、ユーザーニーズに応じた料金プランやサービスの提供、そして、利用料金に関する情報発信の強化が求められるでしょう。

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