世界のワイン専門家による日本料理と日本酒の研修
本研修は、2013年から開始されており、今年で4回目を迎える日本酒と日本料理に特化した特別なプログラムです。目的は、日本酒の教育者を育成し、世界中に日本食文化を伝えることにあります。
来日した受講者たちは、日本の酒蔵を訪れることから始まり、実際にテイスティングを通じて日本酒の魅力を体験します。特に注目されるのは、ワインの手法を用いて日本酒を評価するプロセスです。これにより、世界での日本酒の普及を見据えています。
2013年12月には、「和食」がユネスコの「世界無形文化遺産」に登録されたことで、海外からの関心が高まり、日本を訪れる外国人にとっても、日本食を味わうことが目的の一つとなっています。
今回の研修では、著名な歴史学者である熊倉功夫氏や、三代目「菊乃井」主人の村田吉弘氏から講義を受け、伝統的な日本食の持つ魅力とその食文化との調和を実際に体験します。
プログラムの特徴
研修プログラムは、参加者が日本独自の食材を実際に体験できることを重視しています。以下の項目がプログラムに組み込まれています。
- - 米: 日本米の本当の美味しさを知るための炊き方から食べ方までのレクチャー。
- - 日本酒: 米と水を融合させる技術と、日本料理とのマリアージュとは。
- - 茶: お茶がもたらすコミュニケーションの重要性について懐石料理との関連を探る。
- - 野菜: 旬の伝統野菜の生産地の訪問を通じて、地元の恵みを感じる。
- - 和牛: 和牛を正しく楽しむ方法を学び、その素晴らしさを肌で感じる。
研修スケジュール
2017年1月16日(月) 京都市
- - 伝統京野菜の生産地見学(樋口農園)
- - 日本料理文化体験(菊乃井本店にて)
- - 月桂冠見学(伏見)
2017年1月17日(火) 京都市
- - 茶の湯体験(有斐斎弘道館)
- - 櫻正宗見学(灘にて)
- - 白鶴酒造見学(灘にて)
2017年1月18日(水) 神戸市
- - 和牛スペシャリストの講義と体験(講師:千葉祐士氏)
- - 賀茂泉酒造見学(西条にて)
2017年1月19日(木) 東広島市
- - 酒類総合研究所にて、日本酒の歴史講義(講師:堀江修二氏)
このように、多彩なプログラムを通じて、参加者は日本の食文化に深く触れ、知識を深めることができます。日本酒と日本料理の調和を体験し、さらにその魅力を広めるサポーターとしての自覚を持つことが求められています。今後のグローバルな日本酒の普及活動に繋げていくことが期待されます。