日本企業のサイバーセキュリティを支えるRiskSensorが優秀賞を受賞
Pipeline株式会社が開発したサイバーセキュリティプラットフォーム「RiskSensor」が、2025年の日本セキュリティ大賞において優秀賞を獲得しました。このプラットフォームは、企業の外部攻撃面を管理し、特にサプライチェーンリスクの可視化において革新的な技術を提供しています。
記念すべき受賞
この賞は、日本国内のセキュリティ専門家による厳正な審査を経て、優れたサービスを表彰するものです。RiskSensorの受賞は、その性能と実績が認められた結果です。
高評価の理由
日本セキュリティ大賞の審査員である園田道夫氏は、RiskSensorについて「プロフェッショナルなセキュリティ知見をAIに結びつけ、高精度で外部のリスクを可視化する点が特に優れています」と評価しています。特に、全国規模の外部攻撃面データの収集と分析を行い、日本全体のサイバーリスクを評価する基盤を構築する試みには大きな期待が寄せられています。
RiskSensorの特徴
RiskSensorは、以下の特長を有しています。
1. EASMの適応
日本市場に最適化されたEASM(External Attack Surface Management)を提供し、自動的に外部露出資産のスキャンを行います。これにより、企業のドメインやIP、クラウド環境の継続的な監視が可能になります。
2. AIによる脅威インテリジェンス
AI技術を活用することで、過去の攻撃パターンを解析し、企業ごとのリスクに応じた行動可能な推奨事項を生成します。また、経営層向けにわかりやすい日本語レポートを提供し、意思決定を支援します。
3. サプライチェーンのリスク可視化
取引先や委託先を含む広域なデータを統合し、企業のサプライチェーン全体に対するリスクを明らかにします。これにより、中堅企業から大企業まで、見えにくいリスクを把握する支援が行われます。
4. 国家レベルの取り組み
Pipeline社は、全日本企業の外部攻撃面データを一元的に管理し、全国規模のサイバーリスクのインデックスを提供することを目指しています。この取り組みは、政府や重要インフラへの対策にも貢献するものとされています。
Pipelineのビジョン
CEOのAllan Watanabe氏は、「この受賞は、RiskSensorが単なるスキャンツールではなく、日本企業が直面する見えないリスクへの理解を深め、経営上の決断に必要な情報を提供することを示しています」と語っています。
日本セキュリティ大賞とは
日本セキュリティ大賞は、優れたセキュリティガバナンスや運用プロセスを評価する賞であり、社会全体のセキュリティレベル向上を目指しています。
株式会社Pipelineについて
Pipelineは日本に本社を置き、シンガポールやバングラデシュにも拠点を展開しています。主な事業としては、外部攻撃面管理、脅威インテリジェンス、ダークウェブの監視、インシデント対応があり、RiskSensorなどの製品を提供しています。
公式ウェブサイト:
Pipeline株式会社