アーディアン、商船三井へLBCタンク・ターミナルズの持分を売却
アーディアンと商船三井の新たな取引の背景
2025年3月10日、プライベートアセット運用のリーディングカンパニー、アーディアンは、オランダに本社を置くLBCタンク・ターミナルズの35%の持分を、日本の商船三井に売却することを発表しました。この取引には、APGおよびPGGMといった他の共同株主も含まれており、彼らも同様にLBCの持分を売却します。
LBCは、ケミカルを中心とした貯蔵ソリューションを提供する世界最大級の独立系タンクターミナル企業です。同社は、米国のヒューストン、バトンルージュ、フリーポート、欧州のアントワープ、ロッテルダムに合わせて、7つの最先端の貯蔵ターミナルを運営しており、合計で約330万立方メートルの貯蔵能力を誇ります。そのため、様々な輸送手段に対応した荷役サービスを提供することで、主要な化学製品生産拠点と連携しています。
アーディアンの出資とLBCの成長
アーディアンは2017年からLBCへの投資を行っており、その出資期間中にLBCは顕著な成長を遂げ、安全性や持続可能性においても業界をリードする実績を打ち立てました。具体的には、サステナビリティ調査でのプラチナ評価や、ESGベンチマーク評価での5つ星を獲得しました。アーディアンの支援を受けた結果、LBCは貯蔵容量を63%増やし、新エネルギー関連のプロジェクトも展開しています。
アーディアンのシニアマネージングディレクターであるシモ・サンタヴィルタ氏は、LBCとの協働の成果を称賛し、同社の成長を支えられたことに喜びを表しています。さらに、ダニエル・フォン・デア・シューレンバーグ氏は、LBCが持続可能な貯蔵ソリューションの最適なパートナーへと成長したことを挙げ、今後のロジスティクスネットワークにおける役割に期待を寄せました。
アーディアンの価値観
アーディアンは、世界中の1,850以上の顧客に対して、1,770億米ドルの資産を運用するプライベートアセット運用の専門家です。プライベートエクイティから実物資産、クレジットまで、多様な投資機会を提供しています。また、同社のクライアントニーズに応じて柔軟に対応し、持続可能で責任ある投資を行うことに注力しています。
アーディアンは、社員が主要な株主であり、協力的な文化を育むことを重要視しています。874名以上の従業員が責任ある投資原則に基づき、金融を通じて社会に貢献するよう努力しているのです。
今後の展望
商船三井との持分売却により、アーディアンはLBCのさらなる成長を見守ることになります。エネルギーの変革が進む中、LBCの役割はますます重要になっていくことでしょう。LBCは新しいプロジェクトの開発を進めており、これにより見込まれるニーズの変化にも対応していく姿勢を見せています。将来的には、エネルギー転換の分野でLBCが重要な役割を担うことが期待されています。これにより、パートナーシップや新たな協力関係の構築が促進され、業界全体の発展にもつながるでしょう。
会社情報
- 会社名
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ARDIAN FRANCE
- 住所
- 20, PLACE VENDOME75001, Paris France
- 電話番号
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