筑波大発医療ITベンチャーAmbiiの新たな挑戦
筑波大学から誕生した医療ITベンチャー、Ambiiは、内閣府と経済産業省、そしてジェトロが共同で実施する『スタートアップシティ・アクセラレーションプログラム』に採択された。これは、日本国内の8都市を拠点に、スタートアップ企業が国際的な市場に参入するための支援プログラムだ。Ambiiはこの中の「Global Preparationコース」に選ばれ、さらなる成長を目指している。
スタートアップシティ・アクセラレーションプログラムとは?
このプログラムは、日本貿易振興機構(ジェトロ)が提供しており、スタートアップの海外進出を後押しすることを目的としている。具体的には、海外アクセラレーターと連携し、ニーズに応じたサポートを提供する。2つのステージと6つのコースにおいて、官民一体の支援を通じて、企業の成長を促進。Ambiiは国際市場に向けたビジネスのスキルを学ぶ重要な機会を得ることになる。
Ambiiの目指す未来
Ambiiは「世界のどこにいても安心して医療が受けられる未来」をビジョンに掲げ、医療アクセスの課題に取り組んでいる。現在、以下の3つの目標を設定し、事業を展開中だ。
1.
医療アクセスのシンプル化: さまざまな医療サービスへのアクセスを容易にし、ユーザーがより簡単に医療機関にアクセスできるようにする。
2.
医療機関の業務効率化: 医療機関にとって面倒な業務を簡素化し、負担を軽減、これにより質の高い医療サービスの提供を時短で実現。
3.
シックケアとヘルスケアの統合: 症状が現れてからの対処だけでなく、予防的な医療も視野に入れた包括的なアプローチを目指す。
医療プラットフォームの構築
Ambiiは医療プラットフォームを通じて、患者がオンライン診療や医療相談、予防医療を含む様々な医療サービスに簡単にアクセスできるようにする。このプラットフォームでは、予約から問診、診察後の決済までの一連の流れを一元化している。これにより、医療機関も事前に必要な情報を得ることができ、受付業務の煩雑さを解消し、診察の質向上に寄与することができる。また、Ambiiは外国人患者向けのサービスも充実させており、言語翻訳機能を備えているだけでなく、外国人患者専用の医療機関ともつなげることが可能だ。
Ambiiの今後
Ambiiは、薬や治療を待つだけではなく、迅速に医療にアクセスできる未来を描いている。このプログラムへの参加を通じて、世界中の投資家やビジネスパートナーなどとつながり、さらなる成長の機会を模索する。また、国際的な視野を持つことで、日本国内にとどまらず、グローバルな医療市場でも競争力を高めることが期待されている。
会社概要
- - 会社名: Ambii株式会社
- - 設立日: 2018年5月
- - 所在地: 茨城県つくば市吾妻2丁目5-1 つくばスタートアップパーク201
- - 代表者: 平良 侑希
- - 事業内容: 医療プラットフォーム事業、医療システム開発、ヘルスケアDX事業
このプログラムを通じて、Ambiiは医療IT業界での新たな章を開こうとしている。今後の展開から目が離せない。