羽田空港の国内線発着枠配分、2025年以降も現行維持へ - コロナ禍の影響で評価困難、次回見直しは2027年度以降

羽田空港の国内線発着枠、2025年以降も現状維持 - コロナ禍の影響で評価困難、次回見直しは2027年度以降

2025年以降の羽田空港の国内線発着枠配分について、国土交通省は現行の配分を継続すると発表しました。これは、交通政策審議会航空分科会の下に設置された「羽田発着枠配分基準検討小委員会」が、2025年以降の配分について検討を重ね、報告書をとりまとめた結果によるものです。

検討小委員会は、2025年1月に到来する羽田空港（国内線）の混雑空港の使用許可期限を踏まえ、今年3月から4回にわたり議論を重ねてきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、直近5年間における各航空会社の取り組みを公平に評価することが困難と判断したため、今回の回収・再配分は実施せず、現行の発着枠配分を継続することになりました。

次回の回収・再配分による発着枠配分の見直しは、コロナ禍からの回復に向けた取組も評価に含める観点から、2023～27年度の5年間を新たな評価期間として実施される予定です。

国土交通省は、今回の決定について、コロナ禍の影響を受けた航空業界の現状を考慮し、安定的な運航を維持するために必要な措置であると説明しています。

羽田空港の今後の動向に注目

羽田空港は、国内最大の空港として、多くの旅客や貨物を扱う重要な拠点です。今回の決定は、今後の空港運営や航空業界の動向に大きな影響を与える可能性があります。

今後の注目点は、コロナ禍からの回復に向けた航空業界の取り組みがどのように評価されるか、そして、次回の見直しにおいてどのような基準が採用されるかです。これらの点については、今後の動向を注視していく必要があります。