食の未来話し合い
2019-09-04 15:08:14

先住民族による食の未来を考える国際イベントが北海道で開催される!

先住民族が描く食文化の未来



今年、北海道で特別な国際イベントが開催されます。その名も『先住民族テッラマードレ アジア・環太平洋inアイヌモシㇼ』。このイベントには、27カ国から150名以上の先住民族や食の専門家が集まり、食の未来について語り合います。彼らの叡智が、私たちの食文化や持続可能な未来にどのように貢献するのかを考える機会となります。

食に関する現代の課題


私たちは今、天然資源の枯渇や気候変動、生物多様性の喪失といった地球規模の危機に直面しています。これらの問題が我々の日常と食文化に与える影響は深刻です。特に「自然を敬い、恵みに感謝して必要な分だけを頂く」という先住民族の考え方は、私たちが今求められている持続可能な未来に向けてのヒントを与えてくれるのではないでしょうか。

イベントの内容


この国際ギャザリングは、アイヌ女性会議メノコモシモシと日本スローフード協会が共催し、気候変動や食の持続可能性をテーマにさまざまなパネルディスカッションや分科会が開催されます。具体的には、開発や観光、女性、若者、言語、健康など多岐にわたる問題に焦点を当て、参加者たちと共に豊かな議論を展開します。

さらに、一般公開日である2日目と3日目には、先住民族の伝統食や昆虫食など、ユニークな食文化を体験できるワークショップも実施されます。また、社会課題を食を通じて解決するビジネスモデルの紹介や民族衣装、食品の展示も行われる予定です。

アイヌ文化とSDGs


アイヌ民族は、自然の中の動植物や人が作り出すものに魂が宿ると考え、大地の恵みに感謝しながら生活してきました。このような思想は、持続可能な開発目標(SDGs)の実現にも大きな影響を与えるものです。アイヌ女性会議メノコモシモシの代表である多原良子さんは、世界中の先住民族の知恵がSDGsの達成に欠かせないと語っています。

料理文化の多様性と保護


食文化はその地域の文化や歴史をも反映しています。アイヌ料理やそれに関連する独自の材料を守るためには、その背景にある自然環境を保護することが不可欠です。生江史伸シェフも、辺境の地方での料理文化が重要性を増している今、アイヌ文化を守ることの重要性を強調しています。

まとめ


『先住民族テッラマードレ』は、食の持続可能性を考える上で重要なイベントとなることでしょう。また、先住民族の智慧を学び、共に新しい食文化を創造していく機会でもあります。この貴重な機会を、ぜひ皆さんも五感で体験してみてはいかがでしょうか。

日程: 2019年10月11日(金)〜14日(月・祝)
会場: アイヌ文化交流センター サッポロピㇼカコタン(北海道札幌市)
参加費: 入場無料(分科会・ワークショップは有料/要申込)
主催: 日本スローフード協会/アイヌ女性会議メノコモシモシ
* 協力: スローフード・インターナショナル、先住民族テッラマードレ・ネットワーク

会社情報

会社名
一般社団法人 日本スローフード協会
住所
東京都中央区日本橋兜町17番2号兜町第6葉山ビル4階
電話番号

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