FUNDINNOとフィリップ証券の連携による新たな資金調達
最近、株式会社FUNDINNOとフィリップ証券株式会社が福岡証券取引所(福証)で上場済みおよび上場準備企業への資金調達支援を開始したことが発表されました。両社は2025年7月に締結した業務連携契約に基づき、この取り組みを遂行しています。
連携の背景
福岡証券取引所の特定取引所金融商品市場「Fukuoka PRO Market」(FPM)は、プロの投資家のみが利用できる市場です。この市場は、九州・沖縄地域やアジア諸国の企業に新たな上場機会を提供し、成長を支援する役割を果たしています。FPMに上場することで、企業は信用力を向上させ、成長を加速することが期待されています。
しかし、上場後の企業が直面する資金調達や株式の流動性の確保には、依然として課題が存在します。今回のFUNDINNOとフィリップ証券の連携は、これらの課題を解決し、上場企業の持続的成長を支援することを目指しています。この連携により、企業は成長に応じた資金調達の選択肢を得られるという大きなメリットがあります。
具体的な取り組み
FUNDINNOとフィリップ証券は、FPMを「上場による信用の獲得」にとどまらず、「継続的な資金調達と成長の場」に進化させることを目指しています。これにより、スタートアップや成長企業がFPMを更に活用しやすくなるよう、共同で取り組む姿勢を見せています。両社は、日本のスタートアップエコシステム全体の発展に貢献することを目標としています。
コメントから読み取れる意図
FUNDINNOの代表取締役CEOである柴原祐喜氏とCOOの大浦学氏は、今回の連携を「フェアに挑戦できる、未来を創る。」というビジョンに向けた大きな一歩と捉えています。FPMでの資金調達の仕組みを活用することで、企業のライフサイクルをシームレスに支援できる体制を整えていく考えです。
一方、フィリップ証券の永堀真社長は、連携によってクライアント企業が抱える資金調達や流動性の課題が解決されると期待を寄せています。企業の上場をゴールとせず、その後の成長をいかに支援するかが鍵であり、この取り組みが九州経済、さらには日本全体の経済活性化に繋がることを期待しています。
福岡証券取引所にとっても、今回の取り組みは非常に期待されています。専務理事の井秀典氏は、成長意欲のあるスタートアップ企業に対して市場関係者からの支援を得る場の提供が重要であり、FPMの理念を体現する取り組みとして注目されています。
最後に
FUNDINNOとフィリップ証券が組むことで福岡証券取引所がどのように進化していくのか、大いに楽しみです。企業にとって有益な資金調達の選択肢が増えることで、日本の起業家精神がさらに活性化されることを期待したいと思います。両社の取り組みが成功し、もっと多くの企業が成長することに繋がれば、地域経済だけでなく国家経済全体に良い影響を与えるでしょう。