心房細動治療機器
2024-10-25 17:49:46

革新的な心房細動治療機器FARAPULSE™の発売とその期待

革新的な心房細動アブレーション治療機器の登場



2024年9月26日、ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社が心房細動の治療に新たな選択肢となる「FARAPULSE™ パルスフィールドアブレーション(PFA)システム」の薬事承認を取得しました。今後、11月1日から全国での販売が開始されます。

日本が超高齢社会に突入する中、心房細動の患者数が2030年までに100万人を超える可能性があると予測されています。このため、迅速かつ効果的な治療法の導入が急がれています。「FARAPULSE™ PFAシステム」は、肺静脈の出口に形成された電場を利用し、心房への異常な電気信号を遮断することで治療を行います。この技術を用いることで、従来の熱アブレーション治療に比べて食道損傷や肺静脈狭窄などのリスクを低減できることが期待されているのです。

同社の社長である森川智之氏は、「心房細動は日本の高齢化によって増加している深刻な医療問題です。欧米で導入されたFARAPULSE PFAシステムは、再発率が低く、副作用のリスクも軽減されることが評価されています。このシステムを日本に導入することで、患者の負担軽減と医療従事者の働き方改革に寄与できると考えています」と述べています。

FARAPULSE PFAシステムは、欧州での導入以来、世界65か国で承認され、これまで12万5000件以上の臨床実績を誇るほか、120以上の査読付き論文でその有効性や安全性が証明されています。手技時間の短縮にも寄与し、医療機関の効率を改善しつつ、患者にかかる負担を軽減することが期待されています。

ADVENT臨床試験では、従来の熱アブレーションや冷凍バルーンアブレーションと比較して非劣性が確認され、その有効性と安全性が裏付けられました。また、心房食道瘻といった合併症についても、PFA群及び標準治療群双方での発生は見られないという結果が得られています。

さらに、東京医科大学病院の里見和浩教授は、「FARAPULSE PFAシステムは、従来の治療法に比べてより高い治療結果が期待できます。この新しい選択肢が、合併症のリスクを低減し、患者の治療成績を向上させることに繋がることを期待しています」とのコメントを寄せています。

ボストン・サイエンティフィックは心疾患に対して革新的な治療法を導入し続けており、そのビジョンは患者と家族に安心と希望を提供することです。心房細動をはじめとする心疾患の治療分野でリーディングカンパニーとしての役割を果たし、日本の医療界に貢献していくことが求められています。これからも、革新的なメディカルソリューションを通じて患者の生活を向上させていくことが期待されています。

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ボストン・サイエンティフィックは、革新的な医療ソリューションを提供し、患者の生活の質を向上させることに全力を尽くしています。40年以上にわたり、医療技術のリーダーとして活動し続け、日本におけるさまざまな医療ニーズに応えるソリューションを提供しています。私たちは、心血管疾患はもとより、多岐にわたる疾患分野での治療において革新を促進し、患者の満たされないニーズに応えています。

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