ガイアナのHammerhead FPSOプロジェクトが新たな段階へ移行

ガイアナ向けHammerhead FPSOプロジェクトが第2フェーズへ移行



東洋エンジニアリング株式会社が出資するOffshore Frontier Solutions Pte. Ltd.(OFS)は、ガイアナにおけるHammerhead FPSOプロジェクトの進展を発表しました。2025年4月に三井海洋開発株式会社(MODEC)より受注したこのプロジェクトは、ついに第2フェーズであるEPCI(設計、調達、施工、据付までの一括工事)へと移行しました。

この移行は、ExxonMobil Guyanaによる最終投資決定(FID)を受けたもので、プロジェクトの今後の実施に向けた重要な一歩となります。EPCIフェーズにおいては、OFSがFPSOの全工程を統括し、設計から機器の購入、建造、据付までを一貫して担当します。

Hammerhead FPSOは、日産15万バレルの原油に加え、その関連ガスや水を処理する能力を持つことが予定されています。これは、ガイアナの経済を大きく押し上げる要因となることでしょう。

OFSの役割と背景


OFSは、2022年8月にTOYOとMODECの共同出資で設立されたエンジニアリング企業です。TOYOの出資比率は35%で、この合弁会社はFPSOのEPCI事業を推進しています。これにより、ガイアナでのエネルギー生産体制が一層強化されることが期待されています。

TOYOは1961年に設立され、これまで世界60カ国以上でエンジニアリングサービスを提供してきました。化学肥料の分野を基盤に、石油やガス処理、発電など多岐にわたる事業に展開し、近年では持続可能な社会の実現に向けた技術開発にも力を入れています。「エンジニアリングで地球と社会のサステナビリティに貢献する」というミッションを掲げ、環境への配慮を怠らずに最新技術での取り組みを続けています。

プロジェクトの今後の展望


EPCIフェーズの実行に向けた準備が進められる中、OFSはプロジェクトのガバナンスに従って、計画通りの進捗を目指しています。ガイアナのHammerhead FPSOプロジェクトは、世界的なエネルギー需要の高まりとともに、その重要性を増していくことでしょう。

このプロジェクトの進展は、ガイアナのみならず、国際的なエネルギー市場にも大きな影響を与える可能性があります。持続可能なエネルギーの未来に向けて、TOYOとOFSはこれからも重要な役割を果たし続けるでしょう。

会社情報

会社名
東洋エンジニアリング株式会社
住所
千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目1番地 幕張テクニカルセンター
電話番号
043-274-1000

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。