Cellares社が新たに開設する再生医療製品製造拠点
シービーアールイー株式会社(CBRE)は、米国のCellares社の日本法人、セラレス・ジャパン株式会社のアジア初の再生医療製品の開発・製造拠点を千葉県柏市で全面的に支援することを発表しました。この施設は「Cellares Smart Factory」として位置づけられ、2027年の運用開始を目指しています。
新工場の特徴
新しい工場では、自動化プラットフォーム「Cell Shuttle™」および「Cell Q™」が組み合わされ、患者への投与量を従来の10倍に引き上げることができるとされています。また、この技術の導入によって運用コストとクリーンルームの面積を半分に削減することも実現可能です。建物は鉄骨4階建てで、延べ床面積は約16,791㎡(約5,079坪)を予定しています。
この新拠点は、日本国内におけるCAR-T細胞療法などのがん免疫細胞治療の製造および供給体制の強化に大きく寄与することが期待されています。
CBREの役割
CBREは、セラレスが再生医療の製造拠点を開設する際に、オフィスアドバイザリーとプロジェクトマネジメントの両面で支援してきました。特に、ターナー&タウンゼントと協力し、設計から施工、バリデーション、引き渡しに至るまでの全プロセスに関わっています。具体的な業務は、設計図書の作成や施工業者の選定、さらには現場での品質管理など多岐に渡ります。
セラレス社のミッション
Cellares社の共同創設者かつ社長のOmar Kurdi氏は、再生医療の可能性を語りながら、製造と輸送の課題が患者への提供を妨げている現状についても指摘しました。彼は、グローバルな製造ネットワークの構築を通じて、これらの問題に取り組んでいると明言しています。
Kurdi氏は、「CBREはこのミッションにおける重要なパートナーであり、今回の支援により、2027年にアジア初の施設を立ち上げられることを嬉しく思います」と述べています。
CBREの今後の展望
CBREは、ライフサイエンス分野における社会貢献も視野に入れ、今後もグローバル企業の日本進出を支援していく方針を示しています。今回のプロジェクトの経験を基に、今後も最先端の研究・製造拠点の実現に努めることで、再生医療の発展に寄与することを目指しています。
プロジェクト概要
- - 企業名: セラレス・ジャパン株式会社
- - 施設: Cellares IDMO Smart Factory
- - 所在地: 千葉県柏市柏の葉6丁目6番1他
- - スケジュール: 2024年11月着工、2027年開業(予定)
- - 規模: 約16,791.43㎡
本プロジェクトに関する詳細な情報や問い合わせはCBRE関連の連絡先をご参照ください。特に、プロジェクトマネジメントについてはターナー&タウンゼントに連絡を取ることが可能です。
この新しい拠点がもたらす未来の医療は、多くの患者に希望をもたらすかもしれません。これからの動向に注目です。