新たなビジネスの形、稼ぐ展示棟とは
最近、住宅業界の課題が浮き彫りになっています。工務店が持つ優れた技術やデザインがあるにも関わらず、集客や販売促進の負担が大きく、経営を続けるのが難しい状況です。そんな中、ワールドハウジングクラブ株式会社(以下、WHC)が発表した「稼ぐ展示棟」は、新たな時代の扉を開くユニークなビジネスモデルです。
この新サービスの最大の特徴は、モデルハウスを宿泊施設として利用することです。これまでのモデルハウスは単なる展示スペースとして活用されてきましたが、「稼ぐ展示棟」はその運用方法を根本から見直しました。これによって、工務店は維持コストを抑えながら安定した収入を得られる仕組みを構築することができます。
背景と市場の課題
近年、新築住宅市場は縮小傾向が続いています。この背景には、運営コストや人件費の高騰があります。地方では特に商圏が狭いため、複数の収益源を確保する必要性が高まっています。これまでモデルハウスは“広告宣伝費”として扱われていましたが、「稼ぐ展示棟」ではその役割を逆転させ、宿泊施設という形で投資価値を見出しました。
このモデルにより、工務店は運営収益を売上として計上でき、持続的な経営が可能になります。また、宿泊業務の運営支援も行うことで、初めて宿泊ビジネスに挑戦する工務店へも安心して導入できるようサポート体制が整っています。
「稼ぐ展示棟」の具体的なサービス内容
「稼ぐ展示棟」は、全国の工務店やビルダーを対象としたサービスで、以下の提供内容があります:
1.
宿泊特化型住宅商品の提供 - HiLの宿泊事業に特化した商品を提供し、快適に過ごせる空間を整える。
2.
開業支援 - ターゲット設定、コンセプトワーク、申請手続きなど、開業に関わるあらゆるサポートを実施。
3.
運用支援 - 運用を円滑に進めるためのオンラインサポートや運用ノウハウを提供。
実際の導入事例
すでにこの新しいモデルを導入した事例として、長野県の「ツキミチル - YURAGI」があります。宿泊特化型展示棟「MINIMA-R」を利用して、訪れる人々に地域の魅力を伝えています。特に、支援の手を借りて開業への道筋が開かれた事例として注目されています。
代表の思い
WHCの代表、新沼教之氏は「多くの工務店が広告宣伝費の負担や集客の壁に悩み、事業継続が難しい状況にある」と語ります。そのため、「稼ぐ展示棟」を通じて、地域密着の工務店が住宅業界の未来を支える存在であることを信じています。このサービスは単なるモデルハウスではなく、収益を生む資産としての新しい可能性を提示しています。
未来の展望
今後、WHCは「稼ぐ展示棟」を通じて、住宅と宿泊事業を掛け合わせた新たなビジネスモデルを広げ、地方資源の再編集を目指します。工務店やビルダーと共に持続可能な家づくりの未来を描くことが、今彼らが描くビジョンなのです。
この接点を通じて、地域の活性化や新しいマーケットの創造が期待されています。全ての工務店が自身の特色を生かし、新たな収益を確保できることを目指しています。
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