工学院大学が注目の新技術を披露
2024年の8月22日と23日に開催される「大学見本市2024~イノベーション・ジャパン」で、工学院大学の永井裕己准教授が新たに開発したフレキシブルフィルムヒーターが紹介されます。このヒーターは、従来のものと比べても高機能を誇り、様々な場面での凍結防止や結露防止への応用が期待されています。
フィルムヒーターの革新
永井准教授の研究チームは、カーボンナノチューブ(CNT)を用いた革新的な方法で透明フィルムを作製しました。これにより、ガラスと同等の透明性を持つヒーターが実現しました。さらに、最新の研究では溶液の組成を改良することで、フレキシブル基板上でも高透明な導電膜を形成し、新しいタイプのフィルムヒーターに進化させることに成功したのです。
このフレキシブルフィルムヒーターは、表面硬度や耐酸・塩基性にも優れており、様々な環境で使用することができます。貼るだけで結露や凍結を防ぐことができるので、屋外の監視カメラや信号機、道路標識など、多くのインフラに役立つ技術となるでしょう。
大学見本市での体験
参加者はブース番号S-012において、実際にこのフレキシブルフィルムヒーターを触れて確認することができます。企業の技術開発担当者や営業担当者だけでなく、一般の来場者も興味を持てる内容となることでしょう。この技術はインフラや社会基盤の安全を守るための一翼を担うと期待されています。
特許情報と今後の展望
この新技術は、特許第7477889号および第7175532号として出願されており、その技術的な裏付けもばっちりです。今後、企業との連携を深めることで、さらなる実用化が進むことが期待されます。
このように、工学院大学が生み出したフレキシブルフィルムヒーターは、私たちの生活をより安全で快適にする技術として、多くの注目を集めています。ぜひ、「大学見本市2024」でその実力を体験してみてください。