2024年エディテージ・グラント受賞者が発表
2024年9月25日、カクタス・コミュニケーションズは、日本の若手研究者を支援する助成金プログラム「エディテージ・グラント2024」の受賞者を発表しました。このプログラムは、約2年の期間を経て、若手研究者への支援を強化する目的で実施されており、最優秀賞受賞者1名、大賞受賞者4名、さらに15名の次点受賞者が選ばれました。
最優秀賞と大賞受賞者
最優秀賞を受賞したのは、東京大学の三代川夏子氏で、研究テーマは「戦後日本の対アジア外交におけるチャネル構築過程」です。彼女は、複数国の政府資料やインタビュー調査を通じて、日本の外交の全体像を把握しようとする研究を行っています。これにより、公式チャネルに限らないアジア外交の新たな視点を探求しています。
大賞受賞者には以下の4名が選ばれました:
- - 石原萌香(広島大学):バレエと医学の交差点に立ち、足部の障害予防に焦点を当てた研究を進めています。
- - 友居葉奈(ロンドン大学衛生熱帯医学大学院 及び 長崎大学):HPVワクチン接種率を向上させるための意思決定プロセスを解明する研究を行っています。
- - VALENCIA, JOSEPH EVANGELISTA(新潟大学):環境DNA技術を駆使し、日本住血吸虫症の検出に関する研究をしています。
- - 岩永薫(東京大学):ノルウェーの市民主体の建築管理に関する研究を通じて、日本の建築文化の改善を目指しています。
これらの受賞者は9月20日に東京で開催された授与式で表彰され、大きな関心を集めました。
研究者支援の現状
カクタス・コミュニケーションズの日本法人代表取締役、湯浅誠氏は、日本の学術界における若手研究者への支援不足や雇用問題を指摘しつつ、エディテージ・グラントがアカデミアにおいて受け入れられつつあることを実感していると述べています。「過去の受賞者がその後も活躍しており、この助成金がアカデミアの発展に寄与していると感じています」とのこと。
この助成金プログラムには、深刻な問題がある日本の学術界を改善するための重要な役割があります。エディテージ・グラント2024では、受賞者5名に100万円の助成金が提供され、最優秀賞者にはさらに追加の100万円が授与されます。これらの資金は論文執筆や学会参加にかかる費用など、様々な用途に自由に利用できるため、研究者にとって大きな助けとなります。
エディテージ・グラントの背景
エディテージは、日本で事業を展開するカクタスの旗艦ブランドであり、2,000以上の分野の学術誌に対し、研究者へのサポートを行っています。また、エディテージ助成金は、若手研究者のキャリアを支援し、研究活動を促進するために設立されました。さらに、選ばれた研究者にはワークショップやセミナー、1対1のメンターシップなども提供される予定です。
カクタス・コミュニケーションズは、研究者の支援においてAI技術を積極的に活用し、今後も持続可能なサポート体制を整えていく意向を示しています。若手研究者の将来性を育むため、引き続き努力していく所存です。
詳細な情報は、
エディテージ・グラント公式サイトをご覧ください。