AGRIST受賞のロボット
2025-12-19 10:50:27

AGRISTの自動収穫ロボット、いばらきデザインセレクション2025で知事選定を受賞!

AGRISTの自動収穫ロボットがいばらきデザインセレクション2025で受賞!



AGRIST株式会社は、宮崎県新富町に本社を置く企業で、農業の課題に技術革新をもたらす製品を開発しています。この度、同社の自動収穫ロボット「Q」が、いばらきデザインセレクション2025において知事選定を受けたことをお知らせします。応募総数149件の中から特に優れたデザインが選ばれ、AGRISTは栄誉ある評価を得ました。

賞を受けた背景



日本の農業は現在、深刻な担い手不足という問題に直面しています。この現状に対し、AGRISTは自動収穫ロボット「Q」を通じて、社会的な役割を果たすことを目指しています。審査委員たちは、特に自動収穫ロボットの機能性やデザイン、及びこれからの農業機械からロボットへのシフトを予感させる点に高く評価を与えました。

自動収穫ロボット Qの特徴



「Q」は畝に敷かれたレール上をスムーズに移動します。そのシンプルな構造は機能美を追求し、共通化や軽量化を実現しました。このおかげで、導入コストや故障のリスクを減らすことが可能です。また、「Q」は園芸ハウスで栽培されるキュウリに特化して設計されており、収穫ハンド部分の交換により異なる作物にも対応する汎用性を持っています。

独自に開発された収穫ハンドには、誤収穫防止センサーとカメラが搭載されており、AIによって収穫適期の作物を的確に判別し、自動で収穫を行います。

新型モデルについて



今回受賞した自動収穫ロボット「Q」は、従来のモデルから大幅に改良されています。バッテリーの搭載数が増え、連続稼働時間は約16時間に延長されました。高さ方向の収穫範囲も広がり、多様な栽培環境に対応可能になっています。さらに、LEDライトを搭載し、夜間の安定した活動が可能となっています。これにより、日中の熱の影響を避けた作業や、24時間体制での効率的な作業計画が実現します。

今後の展望



AGRISTは、農林水産省の中小企業イノベーション創出推進事業の枠組みのもと「アグリサイエンスバレー常総」に大規模実証農場「AGRIST常総農場」を建設しました。今後はこの農場を拠点として、ロボットによるデータ収集の加速や、そのデータの利活用に力を入れていきます。具体的にはロボットの作業データと生育データを組み合わせ、AIを利用した収量予測や営農支援システムの開発を進め、次世代の農業モデルを茨城県内で提供していく計画です。

仕様


  • - 野菜品目: キュウリ、ピーマン
  • - サイズ: W1,180 x D790 x H2,230 mm
  • - 収穫性能: 1本/分(理想的な環境下)
  • - 連続稼働時間: 約16時間
  • - その他機能: 夜間収穫、衝突防止センサー、音声案内、通知機能

新型モデルの販売予定があり、詳細はお問い合わせフォームから確認できます。

いばらきデザインセレクションとは



いばらきデザインセレクションは、茨城県の地域活性化を目指して、優れたデザインを選定する取り組みです。2005年から始まり、年々応募作品のクオリティが向上し、グッドデザイン賞に選ばれる例も増えています。デザインの価値は、見た目だけにとどまらず、生活や社会全体の質を向上させることが求められています。この制度を通じて、茨城県から発信される優れたデザインを国内外に広めていく成果を挙げています。


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会社情報

会社名
AGRIST株式会社
住所
宮崎県児湯郡新富町富田東1丁目47番地1新富アグリバレー
電話番号

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