福岡市が誇る新プロジェクト「脱炭素エキデン福岡」
福岡市は、2030年度までの温室効果ガス削減目標を、2013年度比で50%に設定し、2040年度には実質ゼロを目指すという壮大なビジョンを掲げています。その実現に向けて、2025年3月から新たにスタートするのが「脱炭素エキデン福岡」です。
このプロジェクトは、株式会社スタジオスポビーが開発した脱炭素アプリ「SPOBY」を中心とした取り組みであり、市民だけでなく企業従業員も巻き込み、脱炭素ライフスタイルへと導いていくものです。アプリを通じて、個々の脱炭素行動が計測され、そのデータを活用して市民がどのように環境に貢献できるかを見える化します。
【プロジェクトの目的と特徴】
このプロジェクトの目的は、個人の日常生活において簡単に脱炭素行動を実践できる環境を整えることです。利用者がアプリ内で蓄積した脱炭素スコアは、様々な特典と交換可能です。例えば、通常なら車での移動を歩行や自転車に切り替えることでスコアが貯まります。
また、地元の食材を使った料理を楽しむ地産地消活動や、マイボトルの活用など、参加者の行動を促進する様々な取組みが用意されています。こうしたアクションは、単に個人の意識を高めるだけでなく、地域全体の脱炭素意識を向上させることにもつながります。
【福岡市の支援と取り組み】
福岡市は、このプロジェクトを通じて市民の脱炭素行動を楽しむ場を提供したいと心がけています。市の公式コミュニティがアプリ内に開設されることで、参加者は福岡市内の脱炭素活動やランキングを確認することができます。さらに、福岡城さくらまつりのようなイベントを利用して、PR活動やアプリの広報を行い、市民が楽しく参加できる環境を整える予定です。
参加者がアプリに登録することで、抽選で景品が当たるイベントも企画されています。例えば、旅行券や地域特産品自転車などがもらえる可能性があり、これが市民の参加を後押しするでしょう。
【プロジェクトの広がり】
「脱炭素エキデン福岡」は、全国的な取り組みを視野に入れています。これまでに大阪や兵庫県などで行われてきたプロジェクトのノウハウを活かし、2025年度からは愛知県や京都府など他の地域での展開も計画されています。そして最終的には、日本全体での脱炭素社会の実現に向けて進んでいきます。
【スタジオスポビーのビジョン】
スタジオスポビーは、「人の行動変容を促進し社会課題を解決する」という理念のもと、このアプリの開発を進めてきました。脱炭素と健康を実現するアプリ「SPOBY」は、環境省や脱炭素先行地域での利用を通じて、その実効性を証明しています。
最後に、この「脱炭素エキデン福岡」は、福岡市の地域活性化と環境意識の向上を同時に実現することを目指しています。市民一人ひとりの積極的な参加が、未来の持続可能な社会の形成に繋がるのです。福岡市が提唱するこの新たな取り組みに注目が集まっています。