新しいBCP訓練ツール「dan-lo」の登場
リスクマネジメントの重要性がますます高まる中、ニュートン・コンサルティング株式会社が新たなBCP(事業継続計画)・サイバー訓練ツール「dan-lo」において、海外有事に特化した4つのシナリオを発表しました。このツールは、企業が地政学リスクに直面した際に迅速かつ的確な意思決定を行えるよう支援することを目的としています。
アップデートの背景:高まる地政学リスク
近年、世界的に増加している武力紛争やテロ、政変などの地政学リスクは、企業の活動にも悪影響を及ぼすことが多くなっています。特に海外拠点を持つ企業にとって、現地スタッフの安全を確保することは最重要課題となります。
このような状況下で、意思決定はしばしば必要不可欠です。しかし、実際の有事では断片的な情報が錯綜し、迅速かつ適切な判断が求められます。「どのタイミングで退避を開始すべきか」や「拠点を維持すべきか、閉鎖すべきか」といった選択は、単純なルールでは解決できないことが多いのです。
新シナリオの詳細
1. 武力紛争シナリオ - 直接被害編
このシナリオは、武力侵攻を受けた国にある現地拠点を対象としており、状況の悪化過程を段階的に体験できます。経済制裁やデモの激化、大使館からの緊急警告など、危機感を持って対応する準備が求められます。タイミングを見極め、退避判断を下すスキルが試されます。
2. 武力紛争シナリオ - 間接被害編
このシナリオでは、武力侵攻を受けた国の周辺地域にある拠点に対する影響を考慮します。資源価格の高騰やサプライチェーンへの影響が示され、直接的被害を受けていない企業でもリスクを評価しなければならない状況を再現します。
3. 海外拠点 テロ対応シナリオ
海外拠点のオフィスを舞台にしたこのシナリオでは、突発的な爆発音が発生し、同時多発テロの危機が描かれます。役職員の安否確認やオフィス内での行動選択が求められ、その判断が業務にも大きな影響を与えることになります。
4. 海外拠点 暴動対応シナリオ
政局不安を受けたデモが大規模な暴動に発展するシナリオです。この状況では、治安の急激な悪化が想定され、SNSを通じた群衆行動や検問のリスクが浮き彫りになります。長期的な業務への影響も考慮しなければならない難しい判断が求められます。
今後の展望
「dan-lo」には他にも、自然災害やサイバー攻撃に関連したシナリオが多く揃っています。今後も更新を重ね、企業が直面する最新の事例やトレンドを反映していくとのことです。このように「dan-lo」は、企業のレジリエンス向上に貢献していく期待が寄せられています。
まとめ
BCP訓練ツール「dan-lo」は、企業が直面するさまざまな危機に備えた訓練を提供します。リスクマネジメントの重要性が増す現代において、迅速な意思決定を可能にするこのツールは、企業活動の安定性をサポートする重要な役割を果たすことでしょう。