株式会社UPSIDERが描く未来の金融サービス
2025年7月9日、株式会社UPSIDER(本社:東京都港区)は「事業戦略および新規事業発表会」を開催しました。この発表会では、創業から7年の歳月を経て、新たに進化した金融プラットフォームへの展開戦略が発表されました。ここでは、その詳細と新たなサービスの魅力についてお伝えします。
中小企業向け金融の課題
日本の中小企業は全企業の99.7%を占めていますが、金融サービスの面では多くの課題を抱えています。「挑戦したい企業」と「支援したいプレイヤー」の間に存在する支援の断絶。この問題の根源には、労働人口の減少や長期的な低金利があり、企業側の経理人材不足や情報不足が信用獲得を難しくしています。一方で、支援者側も人手不足やリスクの高さから中小企業支援を躊躇する状況が続いています。
AIと人の協働による金融革新
そんな課題に向き合うUPSIDERは、創業から7年で構築した技術基盤を駆使し、AIと人の協働をコンセプトに新たな金融サービスを展開しています。法人カード「UPSIDER」や「PRESIDENT CARD」で導入されている独自のAI与信モデルは、従来の決算書を重視せず、リアルタイムデータを元に与信審査を行う仕組みを実現。巧妙な審査プロセスにより、設立したばかりの企業でも最大10億円の与信を得ることが可能です。その審査は最短数秒で完了し、初回審査はほぼ自動化されています。
資金調達支援サービス
同社は「支払い.com」という請求書カード払いサービスを通じて、請求書の支払いを最大60日間延長する支援も実施。これにより、多くの企業が資金繰りを改善する機会を得ています。また、「UPSIDER BLUE DREAM Fund」を通じては、迅速な融資条件の提示を実現し、従来の金融サービスでは難しかった資金提供が進められています。
経理業務をAIと人の手で代行する「UPSIDER AI経理」も提供。月額9,480円(税抜)から利用可能で、約350社の企業がすでに導入しています。
事業実績と成長の軌跡
UPSIDERは現在、ユーザー数が8万社以上に達し、売上は年間約100億円。創業以来年間成長率は50%以上を記録しています。この成長の裏には、顧客基盤をスタートアップから中小企業にシフトした戦略がありました。今後は技術基盤を外部に開放し、業界全体の構造転換を推進していく計画です。
総合金融プラットフォームへ
UPSIDERは、会計事務所や金融機関からの技術提供の要望に応え、法人カードの与信システムなどを外部提供することを発表。これにより、士業や金融機関がより効率的に中小企業を支援することが期待されています。
UPSIDERが掲げる「再び、日本を強くする」というビジョンには、挑戦したい企業と支えたい企業が持続的に関係を築けるような金融環境を整えるという使命が込められています。
まとめ
株式会社UPSIDERの取り組みは、新たな視点で中小企業を支援する総合金融プラットフォームの姿を明確にしています。このように、AIと人の協働を活かした革新的なサービスが登場することで、日本が再び力強い国に成長することを期待します。UPSIDERの今後の展開に注目が集まるところです。