新しい微生物検出試薬「On-chip MiMe-Stain Green/Red」が登場
微生物の研究や産業利用に大きな革命が起きることが期待されています。2024年10月1日、株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズが、ドロップレット内の微生物を可視化する革新的な試薬「On-chip MiMe-Stain Green(緑色蛍光)/Red(赤色蛍光)」を発売します。この製品は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受け、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)や関連機関との共同研究の成果として生まれました。
画期的なマイクロバイオロジーへの貢献
この新技術は、Water-in-oilドロップレットの中に存在する微生物を特定し、その微生物を収集できる能力を持っています。具体的には、微生物の膜成分を蛍光で染色することで、ドロップレット内部の微生物の増殖をリアルタイムで監視することが可能になります。この試薬は、細胞膜に優しく結合し、毒性がないため、長期間の培養にも対応可能です。
簡単な使用法
On-chip MiMe-Stainは、ドロップレット作成の直前に水層に混ぜるだけで使用できる手軽さが魅力です。これにより、複雑なプロセスなしに微生物の可視化が実現され、研究者や企業にとって貴重なツールとなるでしょう。
微生物の探求に向けた一歩
NEDOの支援を受けたこのプロジェクトは、バイオ由来製品の生産技術を発展させるためのものです。微生物は、環境保護や新素材開発に不可欠な要素であり、その広範な応用の可能性に期待が寄せられています。
製品の背景と会社概要
株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズは、2005年に設立され、東京都小金井市を拠点に事業を展開しています。代表の小林雅之氏のもと、全国的な微生物研究や新しいバイオ技術の開発に注力しており、特にドロップレット技術に関しては、世界初の製品化に成功しています。
主な製品
- - On-chip Droplet Selector:2021年10月から販売中。高速でドロップレットを分離し、自動でプレーティングする装置で、100万個のドロップレットを数時間で処理可能。
- - On-chip Droplet Generator:2015年10月から登場。マイクロ流路チップを使用し、均一なサイズのドロップレットを作成します。
まとめ
バイオテクノロジー市場における収穫の可能性を広げる「On-chip MiMe-Stain Green/Red」は、微生物研究の新たな幕開けを予感させます。この技術がもたらすイノベーションに、目が離せません。詳細は
公式サイトをご確認ください。