ウナギ生息調査式典
2024-09-11 17:37:38

茨城県初のウナギ生息調査プロジェクトの記念式典開催

茨城県初のウナギ生息調査プロジェクトが始動



2024年9月19日、茨城県涸沼の親沢公園キャンプ場にて、ウナギの生息調査に向けた「石倉カゴ」の設置記念式典が開催されました。このプロジェクトは、ウナギ資源の回復を目指すもので、茨城県内では初めての試みとなります。

式典では、パルシステム生活協同組合連合会と地域の関係者が一堂に集い、ウナギの生息環境を改善するための具体的な取り組みを発表しました。ウナギにとっての隠れ家となる「石倉カゴ」は、網状の構造に石を詰めた人工的な増殖礁で、ここでウナギが安全に生息し、捕食する生き物も確保できる環境を提供します。

記念式典のハイライト


式典は、13時30分から始まりました。開会の挨拶には、パルシステム連合会の野津秀男氏が登壇。続いて、九州大学の望岡典隆教授による「石倉カゴ」の設置方法と注意点に関する講演が行われました。ウナギの生態や、地域の生物多様性を守る重要性についての理解が深まる内容でした。

その後、参加者たちは涸沼の水辺へと移動し、実際に石倉カゴを設置する作業を行いました。地域の住民や関係者が協力し合い、初めての設置に向けた熱意を感じる瞬間でした。設置後は定期的なモニタリングを実施し、地域全体でウナギの資源回復に取り組んでいくとのことです。

地域との連携


このウナギ生息調査プロジェクトには、茨城県や茨城町役場、大涸沼漁業協同組合、さらにはNPO法人ひぬま生態系再生プロジェクトといった地域団体が参加しており、協力体制が整っています。今後は利用者も参加できる生き物観察会の実施を予定しており、地域住民と連携したイベントが期待されています。

持続可能な資源回復の取り組み


パルシステム連合会は、2013年からウナギの絶滅危惧種指定に伴い、資源回復に向けた「大隅うなぎ資源回復協議会」を設立。しかし、九州だけでなく、関東でもウナギ資源回復の取り組みを広げ、地域の豊かな生態系を守る活動が求められています。

例えば、大隅半島で実施されるウナギの稚魚放流や石倉カゴの設置によって、地域の人たちが自分たちの手で自然環境を守っていく姿勢が印象的です。パルシステムでは、産地ツアーを通じて利用者にも環境保全活動の意義を伝え、参加者の理解を深めています。

今後の展望


今後もパルシステム茨城 栃木は、ひぬま生態系再生プロジェクトと共に、環境の持続可能性を考慮した様々な活動を展開する予定です。この取り組みによって、地域の生態系が活性化し、より多くの人々がウナギの資源回復に関わるきっかけが提供されることを期待しています。ウナギを愛する地域の皆さんと共に、新たな世代への継承が促進されることを願っています。


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会社情報

会社名
パルシステム生活協同組合連合会
住所
東京都新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿
電話番号
03-6233-7200

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