ブルーカーボンの力
2023-10-24 07:00:01

海洋植物の力でカーボンニュートラルを加速する「ブルーカーボン」

ブルーカーボンの魅力を知る



2023年にオープンした新しいオウンドメディア『Blue Carbon Neutral』は、カーボンニュートラルに向けた重要なテーマ、ブルーカーボンについての情報を発信しています。カーボンニュートラルを達成するには、温室効果ガスの排出を削減するとともに、自然による吸収を増やすことが不可欠です。日本では近年、企業による取り組みが進み、全体的な排出量は減少傾向にありますが、同時に吸収量の減少も懸念されています。

具体的には、高度成長期に植樹された人工林が成熟を迎え、その二酸化炭素(CO₂)吸収能力が低下しているため、2030年には吸収量が現在よりもさらに落ち込むと予測されています。そんな中で注目されているのが、海の生態系による炭素吸収、いわゆる「ブルーカーボン」です。

ブルーカーボンとは



ブルーカーボンは、主に浅い沿岸域に生息する植物が吸収する炭素を指します。最近の研究によって、ブルーカーボン生態系は地上の植物、つまりグリーンカーボンよりも優れた二酸化炭素吸収能力を持つことが確認されました。特に、コンブなどの藻類は、地上のスギの約5倍のCO₂を吸収することができます。興味深いことに、ブルーカーボン生態系は陸上植物が排出する炭素量に匹敵する年間炭素貯留が可能です。

この生態系は、海洋環境の保護とともに、持続可能な経済活動を推進する「ブルーエコノミー」にも寄与しています。しかし、その可能性が広がっているにもかかわらず、ブルーカーボンについての認知はまだ一般的ではありません。

『Blue Carbon Neutral』の目指すもの



この状況を改善するために『Blue Carbon Neutral』は、ブルーカーボンに関する基本的な知識や最新情報、具体的なビジネスアイデアをオンラインで提供しています。記事は、「ブルーカーボンの基本」、「ブルーカーボンとビジネス」、「Jブルークレジット」、さらに「国内・海外の動向」といったカテゴリーで配信される予定です。

近々、ブルーカーボンに貢献する企業やリーダーへのインタビュー記事も掲載予定であり、こちらも大変期待されています。加えて、テキストだけでなく、動画コンテンツの制作にも注力していくとのことです。

合同会社波濤の取り組み



このオウンドメディアを展開する合同会社波濤は、持続可能な社会の実現に向けて行動する企業を支援するコンサルティング会社です。戦略の立案から社内浸透、ブランディング、中小企業のSBT取得支援など、幅広いサステナビリティ関連のサポートを提供しています。

企業は2022年9月に設立され、本社は大阪市に所在しています。持続可能な成長を追求する企業を伴走支援するその姿勢は、今後のカーボンニュートラルに向けた取り組みにおいて重要な役割を果たすことでしょう。

私たち一人ひとりがブルーカーボンについて理解を深め、行動を起こすことが求められています。『Blue Carbon Neutral』を通じて、ブルーカーボンの力を学び、気候変動に立ち向かう一助としてみてはどうでしょうか。

会社情報

会社名
合同会社波濤
住所
大阪市北区芝田2-8-11 共栄ビル3F
電話番号

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