Sprocket、新機能「セグメント適性スコア」をリリース
株式会社Sprocket(東京都品川区)は、顧客体験(CX)の改善をテーマにしたプラットフォームの一環として、新機能「セグメント適性スコア」のα版を正式に提供開始しました。この機能は、マーケティング施策のPDCAサイクルを加速させることを目的としています。
マーケティングの課題とは
近年、多くの企業ではマーケティング活動における課題が表面化しています。複数の部署からのメールやLINEによる顧客へのアプローチが錯綜し、開封率や受信拒否の増加が目立つ中、施策の効果を検証するためのリソースや時間が不足しているという状況です。また、複雑なセグメント条件の設定や更新作業に追われる企業も多く、効率的なアプローチが求められています。
「セグメント適性スコア」の特長
新機能の最も大きな特長は、生成AIを用いて、これまでの施策データから顧客毎の適性度を0から1,000のスコアとして算出し、具体的なターゲットを浮き彫りにする点です。
1. データ分析の自動化
この機能では、人手による細かな分析作業が不要となり、生成AIが自動的に施策効果の高いセグメント条件を明らかにします。年齢や性別、閲覧履歴、購買履歴など、多様なデータを活用して相関の高い顧客属性を発見し、その結果を自然言語で理解しやすく解説します。
2. 実用的なスコアリングシステム
各顧客の施策に対する適性度は、数字で一目で把握できるため、特に効果の高い顧客層を的確に狙ったアプローチへと繋がります。たとえば、「効果の高い上位n名」といった具体的な数値に基づいた配信が可能となり、実際の施策の実行に役立てます。
3. データドリブンなPDCAサイクル
さらに、スケジュールに基づいた定期的な分析やスコアリングにより、施策結果を自動で検証することができ、顧客のトレンドに合わせた迅速なターゲティング戦略を実現します。こうしたデータドリブンなアプローチにより、効果的な改善が容易に行えるようになります。
具体的な活用シーン
この新機能は以下のような活用方法を想定しています。
- Web接客施策の最適化
閲覧履歴や購買傾向を基に、効果の高い顧客をターゲットにすることで、コンバージョンの改善率を向上させることができます。
- メールやLINE配信の効率化
スコアに基づいた最適化の結果、開封やクリックだけでなく、実際に購入や申し込みに繋がる顧客を特定し、費用対効果を最大化します。
- キャンペーン施策の精緻化
過去の施策データを活用して、高いリフトアップ効果があった顧客セグメントを見つけ出し、投資対効果の高いターゲットに焦点を当てることが可能です。
今後の展望
「セグメント適性スコア」は現在α版として利用可能で、Sprocket DataStudioのユーザーには追加料金なしで提供されています。株式会社Sprocketは、お客様からのフィードバックを基に、今後さらに機能改善や拡充を進めていく計画です。これにより、企業はより効果的なマーケティング戦略を構築し、顧客との関係を深化させることが期待されます。
Sprocketについて
Sprocketは、MAやCDP、BIなど様々な機能を持つCX改善プラットフォームで、データから顧客理解を深め、個別にパーソナライズされたコミュニケーションを実現します。企業のマーケティング活動を支援するために、最適なソリューションと伴走支援を提供し、成果にコミットしています。