青森県三戸町で新たなサツマイモ産地化へ向けた取り組み

青森県三戸町で新たなサツマイモ産地化に挑む

株式会社CREATE AGRIが青森県三戸町への参入を発表。これに合わせて、地域の農業振興を目的とした連携協定も締結しました。創業時から「農業＝わくわく」を掲げるCREATE AGRIは、三戸町の特性を生かし、サツマイモの生産に本格的に取り組むことになります。

背景と目的

近年、気候変動や高齢化に伴い、三戸町では新しい作物への転換が急務となっています。青森県では、将来的に平均気温が約4.7℃上昇する予測があり、サツマイモの栽培適地が北上していることが報告されています。このような環境の変化を背景に、かつては葉タバコの産地として知られていた三戸町がサツマイモの生産に乗り出すのは、時代の流れに合致した選択です。2025年から2ヘクタールでの栽培を開始し、今後さらに拡大していく計画が立てられています。また、寒冷地に適した苗生産にも取り組み、安定供給の体制を築くことを目指します。

連携協定の意義

2025年4月10日には、青森県三戸町との農業経営発展を目的とした連携協定が締結されました。これにより、農業技術支援や新規作物の試験栽培、加工品の開発などを協力して進めていくことになります。地域の資源を最大限に活用し、新たな産業を育む姿勢が強調されています。

新たな名産品の開発

サツマイモの栽培に加えて、夏秋ケールや白ナスなど注目される作物の栽培も計画されています。特に、地元の特産品を活用した加工品の開発にも力を入れ、完成した商品はふるさと納税の商品として拡販を目指します。これによって地域農業の活性化とともに、ふるさと納税を通じた寄附の増加にも寄与する狙いです。

地域との連携を深める

このサツマイモ産地化プロジェクトでは、地域おこし協力隊とも連携し、地域に根差した体制を構築します。協力隊メンバーが地域に定着できるように、CREATE AGRI独自の研修プログラムを提供し、次世代の農業人材を育てていく考えです。

三戸町農林課からの期待

三戸町ではこれまで水稲や野菜、葉たばこ、果樹、畜産など多様な農業が行われてきましたが、葉たばこが減少する中で新たな作物としてサツマイモに注目が集まっています。株式会社CREATE AGRIとの出会いにより、試験栽培が実施されることになっており、今後の普及が期待されています。三戸町とCREATE AGRIの協力によって、未来の農業を描くプロジェクトが進行中です。

会社概要

株式会社CREATE AGRIは、東京都に本社を置き、農産物の生産や加工品の開発を手掛ける企業です。2023年に設立され、三戸町での事業が新たなステップとして位置づけられています。最新の情報は公式HP（https://www.createagri-corp.com/）で確認できます。

このプロジェクトを通じて、三戸町は新たな農業の可能性を広げ、地域の活性化を図っていくことが期待されています。