新たな自動車保険募集支援AIの開発
ニッコクソフト株式会社をはじめとする3社が共同で、自動車ディーラー向けの「自動車保険募集支援AI」の開発に取り組むことを発表しました。このプロジェクトは、実店舗での業務の効率化を図るため、2026年8月から概念実証(PoC)が始まります。
背景:保険業法改正による業務負担の増加
近年、全国の自動車ディーラーでは、人手不足が深刻な問題となっており、特に自動車保険の更新業務に関する負担が増大しています。保険業法の改正により、比較推奨販売規制や代理店の体制整備が厳しくなっており、多くの確認事項や説明事項が求められるためです。これらの業務負担が営業スタッフのリソースを圧迫しているのが現状です。
このような課題を解決するため、本プロジェクトではAIを通じて保険募集業務の標準化と効率化を目指します。具体的には、営業スタッフがよりお客様とのコミュニケーションに専念できる環境を整えるとともに、業務負担を軽減することを狙いとしています。
役割分担と推進体制
本プロジェクトを推進するために、参加各社がそれぞれの専門分野で役割を果たします。
- - ニッコクソフト株式会社は、ソフトウェア開発及びデータセンターの運用を担当。
- - DYNA.AI株式会社は、音声関連技術やAIプラットフォームの提供を行います。
- - ドルビックスコンサルティング株式会社は、顧客フロントや要件定義のリードを担います。
- - 株式会社レモリフやトヨタカローラ香川株式会社は、実店舗での実証フィールドの提供と現場のスタッフからのフィードバック収集を行います。
検証する支援機能
本プロジェクトでは、以下の3つの機能が実証されます:
1.
商品説明の支援:保険募集人が必要とする情報を自動で検索・提供し、質問に応じた関連情報を提示します。
2.
確認事項の支援:チェックリストを通じて、保険募集人が確認すべき事項を提示し、漏れを防ぎます。
3.
議事録の自動生成:現場で確認した内容を要約し、応対記録の作成を軽減します。
これにより、自動車ディーラーの業務効率化が進むことが期待されています。
今後の展開
今後、実証を通じて得られたフィードバックをもとにAI機能の精度を向上させる計画があります。2026年秋以降には、基幹システムとの連携や自動見積もり作成機能の追加が予定されています。また、さらなる適用範囲の拡大を目指し、全国の自動車ディーラーが安心して保険募集業務を行える環境を整えることを目指します。
法令遵守と注意事項
本プロジェクトは、保険業法や個人情報保護法などの関連法令を遵守します。自動車保険募集支援AIは、保険募集人が行う業務を支援するものであり、単独で顧客相手に保険契約の勧誘を行うことはありません。
新たな技術とパートナーシップのもと、今後のどのように自動車ディーラーの業務が変わっていくのか、期待が高まります。