原子力人材育成
2025-07-11 14:15:49
東京都立大学が原子力人材育成プロジェクトを推進する理由とは
東京都立大学が掲げる未来の原子力人材育成
東京都立大学の人間健康科学研究科の井上一雅教授が提案した事業が、原子力規制庁からの補助金に採択されました。本プログラムは、令和7年度から始まる「国際原子力規制を鑑みた高度放射線防護人材育成プログラム」で、原子力エネルギーの安全利用を推進することを目的としています。
原子力エネルギーの重要性
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、原子力エネルギーの利用に対する国民の関心が高まり、安全性の確保が特に重要視されています。技術が進む中で求められるのは、高度な技術力と安全意識を持つ専門人材です。同時に、世代交代とともに生じる専門的知識や技術の継承も大きな課題となっています。
原子力規制委員会の取組
日本の原子力規制委員会は、原子力安全に関する優れた人材を育成し、規制を円滑に進めるためのプロジェクトを進めています。採択された本プログラムは、教育と研究を結びつけ、次世代のリーダーとしての人材を育成することに重きを置いています。
プログラムの詳細
本プログラムは、学生に放射線についての基礎知識から高度な技術までを組織的に提供することを目指しています。特に、学部2年生から博士課程の大学院生を対象とした最大8年間の教育が行われ、2階建ての構造で構成されています。
基盤プログラム
学部生向けの「放射線防護人材育成基盤プログラム」では、たとえば放射線学科における主任者試験対策や、実際の放射線の利用と規制に関する実験・演習が充実化される計画です。また、原子力規制に関連する特別な演習や講義も行われる予定です。
高度プログラム
さらには、大学院生向けの「高度放射線防護人材育成コース」も新設され、国際基準に基づいた講義や演習、インターンシップなどが盛り込まれます。これにより、学生は国際的な視野を持ちつつ、自国の規制と整合性のあるスキルを習得できるようになります。
未来を見据えた人材の育成
このプログラムは、緊急時対応や放射線防護の実務的スキルを育成し、さらに国際的な規制当局と円滑に連携できるコミュニケーションスキルの習得も目指しています。最終的には、次代の原子力規制を担うリーダーを育成し、持続可能なエネルギー利用へと繋げることが期待されています。
お問い合わせ
この新しいプログラムに関する詳細は、東京都立大学の荒川キャンパス管理部にお問い合わせください。電話番号は 03-3819-1211 です。また、追加情報は原子力規制委員会の公式サイトや本学の教員紹介ページでも確認できます。
会社情報
- 会社名
-
東京都公立大学法人
- 住所
- 電話番号
-