宮崎県都農町で始まる「都農マリアージュ」プロジェクト
宮崎県都農町で、地域のブドウを100%使用したワインと地元の食文化を発信するプロジェクト「都農マリアージュ」が起ち上がりました。この新たな取り組みは、地方の経済活性化を目指し、地産地消を促進するものです。プロジェクトの中心となるのは、地元の旬な食材を集めて道の駅を運営する株式会社都農まちおこし屋と、高評価を得ている株式会社都農ワイン、さらには地域ブランディングを行う一般財団法人つの未来まちづくり推進機構です。これらの組織が協力し、地域の食とワインを結びつけることで、地域活性化を図ります。
プロジェクトの背景とは?
日本では、ヨーロッパのワインが日常的に飲まれることが多く、地元の食材とワインを楽しむ文化が根付いています。しかし、日本のワイン文化には地酒としての側面が薄く、地域密着型の飲酒文化を広める必要があると考えられています。このたびの「都農マリアージュ」プロジェクトは、同じ地域で育まれた食材とワインの相性を追求し、地域の魅力を引き出そうとするものです。
特に、ワインと相性の良い日本の食材を使用した「ワインのおかず」に着目し、月ごとの旬の食材に合わせたレシピを提案します。提案者には、ワインのおつまみ研究家である大橋みちこ氏が名を連ね、地域における「おかず」文化を引き出します。これにより、一般の人々が気軽にワインとのマリアージュを楽しめるようになることを目指しています。
地元の素材を活かしたレシピ本の発表
このプロジェクトの一環として、11月23日には書籍「都農マリアージュみんなが喜ぶワインのおかず」が発売されます。この書籍には、多彩な52のオリジナルレシピが収められ、日本の四季を感じながら楽しめるおかずのアイデアが提供されることになるでしょう。
私たちの食卓にワインを取り入れた際に、どのように料理を組み合わせるのかは非常に重要ですが、特に日本の食文化はミリ単位の味付けが必要な場合があります。このレシピ本では、そんなハードルを取り払います。シンプルな素材を使っても、ワインとの相性を十分に生かしたおかずや常備菜を作成できるノウハウが詰まっています。
初となるイベントと書籍の販売
まず、プロジェクトの内容を広めるために、11月10日には都農ワインハーヴェストフェスティバル2024にて書籍の先行販売と著者によるトークイベントが開催されます。このイベントでは、地元の特産品や食材の販売も行われ、地域の魅力をクローズアップ。この取り組みを通じて、都農町のブランディングを推進し、地酒文化の定着を目指します。
さらに、販売促進のためのアンバサダー任命式や、書籍が提供するレシピを使った試食会なども検討されています。このような多角的な取り組みを通じて、人々に都農町とそのワイン文化に触れてもらう機会を増やしていきます。
まとめ
宮崎県都農町の「都農マリアージュ」プロジェクトは、地域の豊かな食材とワインを通じて新しい食文化を発信するだけでなく、地方創生の一端を担うものです。地元の特産品やワインを身近に感じられる機会を通じて、私たちの生活が豊かになり、地域経済にも良い影響を与えることでしょう。今後の活動から目が離せません。