持続可能な国際輸送の未来を切り開くスロヴェイ氏の講演
2025年10月31日、大阪のホテル阪急インターナショナルで開催された「DHLサステナブルロジスティクス環境セミナー2025」に、ZenGroup株式会社の代表取締役スロヴェイ・ヴィヤチェスラヴ氏が登壇しました。このセミナーでは、持続可能な航空燃料(SAF)を活用した環境に配慮した国際輸送の重要性と、ZenGroupが関与する取り組みについて語られました。
サステナブルロジスティクスとは
DHLジャパンが提供する「GoGreen Plus」は、業界初のサステナブルな輸送サービスです。このサービスでは、SAFを利用することで国際輸送における二酸化炭素の排出削減を実現しています。今後、2027年3月期から段階的に義務化されるサステナビリティ情報開示に向け、多くの企業が環境に配慮した取り組みを強化することが期待されています。
スロヴェイ氏は、「越境EC企業における国際輸送の排出課題や、SAFを使った事例を通じて、企業が持つ環境価値の重要性を伝えたい」と述べました。彼は「GoGreen Plus」を導入することで、企業が持続可能な未来を見据えた具体的なアクションを取ることの意義を強調しました。
講演の要点
セミナーでは、スロヴェイ氏が越境ECにおける国際輸送の排出課題について詳しく説明。この課題に対し、SAFを利用することがどのような効果をもたらすか、そして環境に優しいビジネスモデルへ移行することの重要性を力説しました。サステナブルなロジスティクスによる輸送の効率化は、環境への影響を減らしつつ、企業の競争力を高めることができるとしています。
ZenGroup株式会社の取り組み
ZenGroupは「世界の越境EC販売額20%を日本に」というビジョンを掲げ、多様なサービスを展開しています。例えば、購入代行サービス「ZenMarket」や、海外向け文房具ECサービス「ZenPop」、さらには越境ECモール「ZenPlus」など、多岐にわたるサービスで国際市場に日本の商品を届けています。現在、同社の会員は300万人を超え、950万点以上の商品を世界175の国と地域に発送しており、越境ECを支援するためのインフラを整えています。
今後もZenGroupは持続可能なビジネスモデルを追求し、日本の商品を海外ユーザーにより広く届けるために邁進していく予定です。スロヴェイ氏の熱意とビジョンを胸に、企業の持続可能性が実現される日を待ち望んでいます。
まとめ
「DHLサステナブルロジスティクス環境セミナー2025 in 大阪」は、環境問題に直面する企業がどのように具体的なアプローチを取ることができるかを学ぶ貴重な機会でした。スロヴェイ氏の発表は、国際輸送の持続可能性の未来を明るく照らし出すものでした。持続可能な物流の実現に向けたZenGroupの取り組みに、今後も注目が集まります。