デリバリーコンサルティングと上智大学の共同研究
株式会社デリバリーコンサルティングは、上智大学と手を組んで新たなデータリテラシーに関する共同研究を立ち上げました。これは、組織のデータリテラシーの現在の状態を評価し、その結果をもとに具体的な改善策を提案しようという目的を持っています。データリテラシーの向上により、企業はより効率的な業務運営と質の高い意思決定が可能になると期待されているのです。
研究の重要性
本研究では、上智大学の応用データサイエンス学位プログラムの百瀬研究室の学生たちと、デリバリーコンサルティングの研究チームが協力します。特にBennettらが1999年に発表したカリキュラム・モデルを基に、データリテラシーを以下の5つの観点から評価することに特化しています。
- - A. ジェネリックスキル
- - B. 専門分野に関する知識
- - C. 専門分野に関するスキル
- - D. 職場意識
- - E. 職場経験
このアプローチの特徴は、状況に応じたデータリテラシーの重要性を浮き彫りにし、従来の一元的な評価方法に代わる革新的なフレームワークを提示している点にあります。データリテラシーを単なるスキルセットとして捉えず、データに関する専門家の役割を分析することで、企業や組織におけるデータ活用の限界を突破することを試みています。
研究の具体的一歩
この研究は、単にデータリテラシーの現状を把握するだけでなく、具体的にどのように企業がデータを活用してビジネス成果を上げるかといった側面にも踏み込んでいます。ビジネスの現場で求められる能力や行動特性を再定義したデータリテラシーのコンピテンシーモデルを構築することが、その中心に据えられています。
共同研究のコメント
上智大学の特任教授、百瀬公朗氏は「組織のデータリテラシーを評価し、改善策を提案することは、現代のビジネス環境において非常に重要です。このフレームワークを用いることで、組織のデータ活用能力を向上させ、効果的な意思決定を支援できると信じています」と述べています。
また、株式会社デリバリーコンサルティングの取締役COO、高橋昌樹氏も「データドリブンを志向する組織が思うような効果を発揮できない原因の一つは、データリテラシーの不足です。本研究の成果は、主観に頼らず客観的にデータリテラシーを測定し、継続的な向上に役立てる重要な道標となるでしょう」とコメントしました。
上智大学の背景
上智大学は、1913年にカトリックのイエズス会により設立された総合大学であり、多様な文化や価値観を受け入れ、グローバルな社会で活躍できるリーダー育成に努めています。世界83ヶ国以上の400以上の大学と提携し、交流や在学生の相互交換を促進するなど、国際的な学術活動にも積極的です。
株式会社デリバリーコンサルティングについて
デリバリーコンサルティングは、企業のデータリテラシーを測定し、診断するだけでなく、テクノロジーパートナーと連携し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の支援を行うコンサルティングファームです。2003年に設立され、長年の経験と知見を基にクライアントからの信頼を得て、国内外で事業を展開しています。特に2021年には東京証券取引所のグロース市場に上場し、さらなる成長を目指しています。
この研究を通じて、より多くの企業がデータドリブンな意思決定を行うことができるようになることを期待しています。