佐賀県農業大学校で大型物流ドローン「DJI FlyCart30」の実証実験を実施!
大型物流ドローン専門の株式会社トルビズオン(福岡市中央区)は、2024年7月5日に佐賀県農業大学校にて、DJI FlyCart30を用いた実証実験を実施しました。
このイベントは、佐賀県と佐賀県農業大学校との共催で行われ、災害対応や農業現場での搬送ドローンの利活用について意見交換会とデモフライトを行いました。
トルビズオンは、2022年2月21日に佐賀県多久市と進出協定を締結し、以来、多久市を中心にドローン技術の実証実験や事業展開、地域連携を進めてきました。
2024年5月19日には、国土交通省九州地方整備局主催の防災イベントにおいて、佐賀県、多久市と共同で災害搬送ドローンの展示を行いました。これらの活動を通じて、トルビズオンは佐賀県内での信頼と実績を積み重ねてきました。
佐賀県農業大学校は、明治43年に農事試験場見習生として設立され、その後農業練習所、農業技術員養成所、農業講習所、農業研修学園と変遷を経て、昭和51年に農業大学校となりました。100年以上の歴史を持つ伝統校として、地域の農業技術向上と人材育成に貢献してきました。
実証実験の内容
今回の実証実験では、DJI FlyCart30のユースケースとその優れた性能を実演しました。デモフライトでは、手動操作によるスイングコントロール、自動操縦、バックトラックリターントゥホーム機能などの最新技術を紹介し、参加者に実際の運用方法と安全対策を見てもらいました。
DJI FlyCart30のデモンストレーション項目
スイングコントロールの実演: ウインチ機能を使った物の吊り下げ運搬で、自動スイング制御機能を実演し、その重要性と効果を紹介しました。
自動操縦のデモ: 自動操縦による行きのフライト、荷下ろし地点での停止、ウィンチの自動巻き上げと巻き下ろし等を実演し、DJI FlyCart30の安定性と効率性を紹介しました。
* バックトラックリターントゥホーム機能: 通過した航路を記憶し、その通りに戻るバックトラックリターントゥホーム機能を実演し、その精度と信頼性を確認しました。
農業分野での活用可能性
見学会では、DJI FlyCart30の農業分野における利用可能性についても議論されました。具体的には、農作物の輸送、農業用資材の運搬など、さまざまな用途が議論されました。また、佐賀県農業大学校の学生も参加し、活発な質問が飛び交う場面も見られました。
トルビズオン 代表取締役 増本 衞からのメッセージ
「今回の見学会を通じて、DJI FlyCart30の優れた機能と多様なユースケースを佐賀県および農業大学校の皆様に直接ご覧いただけたことは非常に意義深いです。約50名の参加者が産官学の連携によって集まり、幅広い知見とユースケースの可能性を共有することができ、また貴重なフィードバックをいただきました。今後も地域の皆様と協力し、最新のドローン技術を活用した農業分野での物流の革新を進めてまいります。皆様からの知見は我々にとって非常に重要ですので、同様の取り組みを他の自治体や大学とも連携して進めたいと考えています。ご興味のある方はぜひお声かけください。」
トルビズオンの事業紹介
トルビズオンはDJI FlyCart30など、産業用ドローンの販売を行うとともに、国家ライセンスなどのドローンスクールにも対応しています。また、ドローン空路整備サービスである「S:ROAD」を開発・運用しています。
「S:ROAD」は、定期航路となるドローンの飛行空域を可視化し、ドローン産業の社会実装を推進します。ドローンを利用する事業者はS:ROADを利用し、地域の代理店であるスカイディベロッパーが開拓したリスクアセスメントや地域の合意の取れた空路を利用することができます。S:ROADには、空に「住所」を作り、空域に関する情報データベースと紐づける特許技術「スカイドメイン®︎」が用いられています。