株式会社キャンパスクリエイトが東京都スタートアップ支援事業に採択
東京都は、多様な主体によるスタートアップ支援を目的とした「多様な主体によるスタートアップ支援展開事業(TOKYO SUTEAM)」において、株式会社キャンパスクリエイトを協定事業者として採択しました。この事業は、東京都の「未来を切り拓く10×10×10のイノベーションビジョン」を実現するための重要な取り組みです。
スタートアップ支援の背景
近年、スタートアップ(SU)の成長が注目され、大学が持つ知見やノウハウが重要視されています。特に、大学発のスタートアップは国際的にも注目を浴びており、日本でも産学連携の必要性が高まっています。しかしながら、大学が積極的にスタートアップと連携する事例は少なく、これを解消するために新しい取り組みが求められている状況です。
ドイツなどの海外では、大学とスタートアップの連携が非常に活発ですが、日本でもこの動きを促進し、国内のスタートアップと大学の連携を強化する必要があります。このような背景のもと、東京都はスタートアップエコシステムの振興を目指し、株式会社キャンパスクリエイトにプロジェクトを託けています。
プロジェクトの内容
本プロジェクトでは、教育機関とスタートアップとの連携を促すための様々な施策が実施されます。具体的には以下の三つの取り組みが挙げられます。
1) スタートアップ×大学産学連携促進プログラム
このプログラムは、スタートアップが産学連携に関心を持ち、実際に取り組むことを促進するものです。金銭的支援や大学とのマッチング、事業メンタリングを行い、スタートアップの成長を後押しします。また、この支援を通じて得られた事例は、他のスタートアップにとってのモデルケースとして活用されます。
2) 産学連携相談窓口の設置
産学連携に取り組む意欲のあるスタートアップや、既に取り組んでいるが課題を抱えているスタートアップのために、無償の相談窓口を設置します。ここでは、実際の取り組みや課題解決に向けた具体的なアドバイスを提供します。
3) 普及啓発活動
スタートアップと大学との産学連携を活性化させるための普及啓発活動も行います。これにより、産学連携の重要性が広まり、参加する企業も増加することが期待されます。
会社概要と今後の展望
株式会社キャンパスクリエイトは、国立大学法人電気通信大学の技術移転機関として、広範なオープンイノベーションを促進しています。スタートアップの成長を支援するこのプロジェクトを通じて、東京都のスタートアップエコシステムにおける大学の可能性を最大限に引き出し、さらには国内の産学官連携のモデルを進化させていく方針です。
会社は1999年に設立され、全国の大学と企業をつなぐマッチング業務やコンサルティング業務を展開しています。これにより、各分野の研究と実業が融合した新たな価値の創出を目指します。今後も株式会社キャンパスクリエイトは、スタートアップと大学との連携を強化し、イノベーションの創出を推進していきます。