NTTデータ経営研究所とSMUの新たなパートナーシップ
2024年11月8日、株式会社NTTデータ経営研究所は、シンガポールマネジメント大学(SMU)とAPAC地域における戦略的パートナーシップ構築に向けた覚書(MOU)を発表しました。このパートナーシップは、デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)がもたらす経営改革をより深く理解し、その実践を強化することを目的としています。
SMUは2000年に設立され、変化する環境に対応できる優れたリーダーや起業家を育成するために、シンガポール政府の支援を受けているアジアのトップビジネススクールです。特に社会科学の専門機関として、ビジネス界、政府、そして市民との連携を強化し、そのプレゼンスを急速に拡大しています。これに対しNTTデータ経営研究所は、同社の国内外での豊富なDXコンサルティング経験を活かし、日本企業への知見を提供することを目標としています。
パートナーシップの具体的なプラン
このMOUにより、両機関は以下のような取り組みを共有する予定です:
- - 共同研究の推進
- - ビジネスおよびネットワーキングイベントの開催
- - SMUの学生による日本でのインターンシップや研究ミッションの支援
- - NTTデータのコンサルタントによるシンガポールやASEAN地域でのビジネス理解を深める案件支援
- - 日本人向けトレーニングプログラムの開発支援
- - スタートアップ人材育成支援
このパートナーシップの構築によって、NTTデータはSMUとの共同での研究推進や、ビジネスの成長、人的資源の発展に寄与することを期待しています。また、SMUはNTTデータの知見を活かし、日本企業のプレゼンス向上や海外企業との連携を促進することを目指しています。
各団体の見解
NTTデータ経営研究所のグローバルビジネス推進センター長である石塚昭浩は、「シンガポールマネジメント大学との締結によって、日本企業に対する支援の幅を広げ、製造業DXの成功事例を世界に範囲広げて情報発信することで、競争力の向上を図る」と語ります。
一方、SMUのディレクターCatherine Chongは、「このパートナーシップにより、急速に変化する世界に向けて国境を越えたイノベーションを進めていく。特にフィンテックや起業家精神に注力し、未来の働き方を形作りながらリーダーを育成していくことが可能になる」と期待を寄せています。
今後の展望
両者のアプローチは、デジタルトランスフォーメーションを進める企業に対する新たな支援の形を生み出すでしょう。NTTデータはSMUの専門知識と自社の経験を融合させることで、日本企業が競争力を持って市場に挑むための強力なサポートを行います。国際的な協力体制を築くことにより、両国の経済的成長や人材育成に寄与することを期待しています。
このMOUは、今後3年間の締結期間中に、様々なプログラムや研究活動を通じて、APAC地域におけるビジネスの発展に貢献していくことでしょう。