Doogの新たな挑戦
2019-05-13 12:50:10
自動走行モビリティロボットの新たな挑戦、Doogが業界を変える
自動走行モビリティロボットの新たな挑戦、Doogが業界を変える
ロボットベンチャーのDoog(ドーグ)は、新たに自動走行モビリティロボットの事業をスタートさせました。これまで同社は、搬送ロボット「サウザー」とその大型モデル「サウザージャイアント」を中心にビジネスを展開してきました。サウザーはその優れた追従性能とシンプルな操作性により、国内外で数多くの現場に取り入れられてきています。今回、新たな技術を応用し、自動走行モビリティロボットの製品化に進展したことを発表しました。
1人乗りモビリティ「ガルー」
最初の取り組みとして、Doogは2019年度上半期にシンガポールの子会社から「ガルー」という1人乗りのパッケージ製品を発表します。このロボットは、乗客が1人ずつ搭乗し、3台の連携運行を行い、空港内の移動に最適化されています。スマートフォンから簡単に操作できる利便性と、未来的なデザインが特徴です。
ガルーはすでに複数の空港での本格運行に向けた受注が決定しており、様々な空港関係者からも関心が寄せられています。さらに、このロボットは搬送ロボットと同様のシステム基盤を利用しているため、産業現場や小規模施設でも簡単に使用できるスタンドアロン型運用が可能です。
2人乗りモビリティ「モビリス」
次に紹介するのが「モビリス」です。これは、“すべての人々が楽しむための乗り物”というコンセプトで開発された2人乗りのモビリティロボットです。モビリスは、2人が横並びに乗れるベンチスタイルでありながら、コンパクトな設計が魅力です。特に、富士急ハイランドでの新アトラクション「無限廃坑」では、モビリスを基にしたトロッコ型ロボットライドが実運用されています。
このロボットは床に貼られたマーカーを読み取ることで、様々な動きが可能で、コースの変更も簡単に行えます。そのため、トータルコストが低く、運用がしやすい点も大きな特長となっています。
今後の展開と新たなベースユニット
今後、Doogはモビリティロボットの導入シーンを広げていく計画として、新しいベースユニットの開発も視野に入れています。新しいユニットの構想には、幅1メートル強、長さ1.2メートルから1.8メートルの車体、2名から4名乗りへの対応が含まれています。時速1〜5キロメートルでの穏やかな走行能力を持ち、様々な運行環境に適応できる柔軟性を兼ね備えています。
この新たなベースユニットは、現場でのインテグレーションを重視しています。特に、各現場に合ったカスタマイズやオプションを提供することは、顧客のニーズを満たすために必要不可欠です。各社と連携し、搬送およびモビリティロボットの市場導入をさらに推進していく方針です。
これからの自動走行モビリティロボットの展開には、大きな期待が寄せられます。Doogが提供する新たな技術が、私たちの生活をどのように変えていくのか、一歩ずつその姿を見守っていきたいと思います。
会社情報
- 会社名
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株式会社Doog
- 住所
- 茨城県つくば市吾妻3-18-4
- 電話番号
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