摂食障害支援拠点病院が東京都に指定 - 東京都立松沢病院が新たな役割を担う

東京都は、地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立松沢病院を「摂食障害支援拠点病院」として指定しました。

これにより、都立松沢病院は、都内における摂食障害の治療支援体制の中核的な役割を担うことになります。都は、都立松沢病院を中心として、都内医療機関等への助言・指導、保健所や区市町村等の関係機関との連携・調整を進め、都内における摂食障害の治療支援体制の整備を強化していきます。

都立松沢病院では、摂食障害の患者や家族に対して、専門的な相談や治療支援を提供します。具体的には、以下の業務を行います。

1. 摂食障害患者及びその家族等への専門的な相談、治療支援及び回復支援
2. 医療従事者、関係機関職員、摂食障害患者及びその家族等に対する研修の実施
3. 摂食障害患者及びその家族等、地域住民等への普及啓発

さらに、都立松沢病院には、摂食障害に関する相談窓口が設置されました。相談窓口は、毎週月曜日、火曜日、金曜日(祝日及び年末年始は除く。)午前9時30分~11時30分、午後1時00分~3時30分に開設され、都内在住又は在勤の患者本人、患者の家族、都内医療機関・関係機関の職員からの相談を受け付けています。相談内容は、医療機関の案内、家族等との対応に関する助言、治療に関する相談など多岐にわたります。

相談窓口は、精神保健福祉士や看護師等の専門スタッフが対応し、相談者は無料で利用できます。ただし、通話料は相談者負担となります。

摂食障害は、主に、極端な食事制限と著しいやせを示す「神経性やせ症」と、むちゃ喰いと体重増加を防ぐための代償行動(嘔吐や下剤乱用など)を繰り返す「神経性過食症」の2つのタイプに分けられます。

摂食障害は、若年女性に多く発症しますが、男女問わず、年齢に関係なく発症する可能性があります。早期発見と適切な治療が重要であり、周囲の理解とサポートも回復への大きな助けとなります。

東京都は、都立松沢病院を「摂食障害支援拠点病院」とすることで、都内における摂食障害の患者が早期に適切な支援を受けられる体制の構築を目指しています。

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