株式会社MiDATAは、2024年6月21日に慶應義塾大学理工学部数理科学科で講演会を実施しました。テーマは「ビジネスの現場で数理科学する方法について」。同社は、マッチングアプリなど、様々なサービスでAIソリューションを提供しています。
講演では、データ分析や機械学習といった数理科学的手法をビジネスにどのように活用できるのか、具体的な事例を交えて説明されました。
特に注目を集めたのは、マッチングアプリ「CoupLink」における双方向レコメンデーションの事例です。このシステムは、ユーザーとサービス提供側の双方にとって最適なマッチングを実現するため、線形計画法や安定マッチング理論といった数理最適化の理論に基づいています。その結果、導入前は、従来の推薦手法に比べてマッチング数が最大で380%以上増加したそうです。
講演は、学生からの質問も多く、数理科学の社会実装への関心の高さが伺えました。MiDATAは、今後も大学との連携を通じて、数理科学のビジネスへの活用を促進していくとのことです。
慶應義塾大学数理科学科との連携
MiDATAは、慶應義塾大学との連携を積極的に推進しています。昨年から数理キャリア講演会に登壇するなど、大学との交流を深めています。今回の講演会も、その一環として開催されました。
MiDATAについて
MiDATAは、2023年5月に設立された、AIソリューションを提供する会社です。同社の強みは、マッチングサービスやオンラインコミュニケーション分野でのAI開発経験です。
数理科学科の社会実装
慶應義塾大学理工学部数理科学科は、日本で初めて数理科学科を設置した大学です。現在では、多くの大学に数理科学科が設置されています。数理科学は、純粋数学から応用数学まで、幅広い分野を包含する学問です。
慶應義塾大学数理科学科では、2025年度AO入試より、学問分野への興味の強さを重視した募集を開始します。
まとめ
MiDATAの講演会は、学生にとって数理科学の社会実装の可能性を知る貴重な機会となりました。今後、MiDATAは、大学との連携を強化し、数理科学のビジネスへの活用を促進していくことが期待されます。