福島市の「フクチャンち」
2012-07-11 14:00:01
東日本大震災後、認知症の人々を支える福島市のグループホーム「フクチャンち」の取り組み
東日本大震災後、認知症の人々を支える福島市のグループホーム「フクチャンち」の取り組み
2011年の東日本大震災から10年以上が経過した現在も、被災地の復興は続いています。特に、震災による健康被害や生活環境の変化は、高齢者の生活に大きな影響を与えています。その中でも、認知症を患う高齢者の生活支援は大きな課題となっています。
そんな中、福島県福島市にあるグループホーム「フクチャンち」は、震災後、多くの被災者を温かく受け入れ、生活の再建を支援しています。
「フクチャンち」での取り組み
「フクチャンち」では、震災で従来の生活環境を失った認知症の高齢者3名を同時に受け入れました。その中には、原発事故による強制避難を余儀なくされ、家族による介護が困難になった86歳の女性も含まれていました。
入所当初、この女性は周囲と打ち解けることができず、不安な日々を送っていました。しかし、「フクチャンち」のスタッフによる丁寧なケアと家族の協力により、徐々に心を開き、精神的な安定を取り戻していきました。今では、他の入所者と穏やかに交流し、自分らしい生活を送っています。
「フクチャンち」の大きな特徴は、入所者一人ひとりを「仲間」として尊重し、温かい雰囲気の中で生活の場を提供している点です。スタッフのきめ細やかな介護はもちろんのこと、入所者同士の交流も積極的に促すことで、居場所を見つけるサポートを行っています。
認知症フォーラム.comの取り組み
「フクチャンち」の取り組みを紹介しているのは、ミッションステートメント株式会社が運営するウェブサイト『認知症フォーラム.com』です。同サイトは、認知症に関する最新情報や基礎知識を動画や記事で提供し、認知症を取り巻く人々の理解促進に貢献しています。
『認知症フォーラム.com』では、東日本大震災被災地の取材を継続し、被災者の生活再建や地域の復興を長期間にわたり追いかけています。「フクチャンち」の事例は、被災地の認知症高齢者の生活支援の現状や課題を浮き彫りにし、今後の取り組みの指針となる貴重な情報源となっています。
認知症への理解を深めるために
『認知症フォーラム.com』が提供する情報を通して、認知症に関する正しい知識を身につけることは、本人、家族、そして地域社会全体にとって非常に大切です。
認知症は、決して「他人事」ではありません。いつ、誰がかかるかわからない病気です。私たちは、認知症の人々を理解し、支えることで、より温かく、誰もが安心して暮らせる社会を築いていかなければなりません。「フクチャンち」のような、温かいケアを提供する施設の存在は、その実現に向けた大きな一歩と言えるでしょう。
今後、『認知症フォーラム.com』は、被災地の取材を継続し、認知症に関わる人々すべてが穏やかな生活を送れるよう、情報を発信し続けていきます。
認知症フォーラム.comの概要
『認知症フォーラム.com』は、動画や記事を通して認知症に関する情報を提供するウェブサイトです。NHK、NHK厚生文化事業団、読売新聞社主催の「認知症フォーラム」の様子や、介護、医療、生活の3つの視点から取材した動画などを掲載しています。その他、基礎知識、体験談、相談窓口案内など、様々な情報を網羅しています。
会社情報
- 会社名
-
ミッションステートメント株式会社
- 住所
- 東京都品川区西五反田1-18-9五反田NTビル8F
- 電話番号
-
03-5435-6377