あずかり精算なび登場
2015-11-26 13:00:02

新しい子育て支援制度に対応した「あずかり精算なび」の登場に期待高まる

近年、共働き家庭や多様な働き方が広がる中で、待機児童問題が社会的な課題として浮上しています。これを解決するため、2015年4月に実施された「子ども・子育て支援新制度」は、保護者に新たな選択肢を提供し、仕事と育児の両立をサポートしています。しかし、利用する施設や料金が認定区分によって異なるため、どのように活用できるのかの正確な理解が求められる状況です。

これに加えて、保育施設側でも申請や利用料請求に伴う業務の負担が増加しています。一時預かりや延長保育の利用状況把握、手計算による処理の手間がかさむ中、慢性的な職員不足も影響し、業務の効率化が急務となっています。こうした問題を解決する手段として、IT活用が鍵を握ると考えられています。

そんな中、キヤノンS&Sは新たにテクノクラフトと提携し、子育て支援新制度に基づいた「あずかり精算なび」の提供を開始しました。このシステムは、預かり時間の管理に特化しており、園児の登降園時や一時預かり、延長保育の開始時に時間を記録することで、自動的に預かり時間数とそれに伴う料金を算出します。記録にはRFID技術を活用したRFタグを用い、園児のバッグに取り付けることで、スムーズな時間記録が可能となります。

さらに、このシステムが導入されることで、保護者への利用明細や市町村への報告書の作成に必要な手間が大幅に削減されることが期待されています。テクノクラフトは、これまでに幼稚園や保育園の運営においてIT化を進めており、「コミュニケーション&なび」としてこれまでの経験を活かし、実際の利用者からのフィードバックを反映した多様なサービスを展開しています。これにより、約150施設に導入された実績があります。

キヤノンS&Sは、その全国約200か所の拠点を活用して、利用前のヒアリングから設置作業、導入後の操作指導までを行い、均一のサービス品質を提供する方針を持っています。2017年12月末までに、あずかり精算なびを100施設へ導入することを目標としており、地域に根差した支援を進めることで、多くの家庭の子育てをサポートしていく意向です。

あずかり精算なびの料金体系は、100名分のサービスが年間69,600円(税別)、追加で10名を増やす場合は年間6,960円(税別)となっています。具体的なサービスは2016年4月1日から開始される予定です。子どもと保護者双方の負担を減らし、安心して利用できる環境を整備することが、この新制度における大きなステップとなることでしょう。

会社情報

会社名
キヤノンシステムアンドサポート株式会社
住所
東京都港区港南2-16-6CANON STOWER
電話番号
03-6719-7511

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