喜界蒸溜所、国産ラム「KIKAI RUM」を発表
鹿児島県喜界島に本拠を置く喜界蒸溜所が、株式会社ジャパンインポートシステムおよび喜界島酒造株式会社との合弁体制を通じて、国産ラム事業を本格的に展開することを発表しました。新商品「KIKAI RUM」の発売に先立ち、事業背景や販売体制についての詳細を明らかにしています。
事業の背景
喜界島は近年、人口減少や過疎化という課題に直面しており、地元の産業を維持・発展させるための取り組みが求められています。特に、島の基幹作物であるサトウキビは、従来は黒糖焼酎の原料として知られていますが、海外市場への展開にはさまざまな障壁が存在していました。これを打破するため、喜界蒸溜所は「ラム」という国際的に確立されたスピリッツカテゴリーに焦点を当てたのです。
サトウキビの原料をラムに利用することで、喜界島の資源を世界市場へと発信する道筋が開かれます。喜界島産の原材料に加え、全国の原料を活用することで、新たなジャパニーズラムのスタイルを創造する目指しています。
合弁体制の体制
喜界蒸溜所は、ジャパンインポートシステムと喜界島酒造の両社による合弁会社です。島内での製造や蒸留、熟成を担当し、高品質の酒質を確保しています。ジャパンインポートシステムは、長年のラム輸入経験と広範なネットワークを活かし、品質管理や販売部門を支援します。喜界島酒造は、地域との連携や黒糖焼酎づくりでの技術をもたらし、製造から販売に至るまでの一貫した体制を築いているのです。
プロダクト思想
喜界蒸溜所が目指すのは、海外スタイルの単なる模倣ではなく、日本独特の熟成ラムです。使用する原材料は、喜界島産の糖蜜や粗糖に加え、製品によっては他の国産原料も選ばれます。このように、島の地味や気候を最大限に活かしたラムを生み出していきます。派手さよりも、和食に合う「透明感」「フルーティーさ」「自然な旨味」に重きを置き、樽熟成による深みや余韻を持ち、食との調和を図っています。
今後の展開
喜界蒸溜所は、2025年10月に「KIKAI RUM」の初となる限定ボトリングを予定しています。製品の具体的な仕様や価格、取り扱い窓口については、正式な発表を通じて詳細が明らかにされる予定です。その新しい試みに参加し、喜界島の魅力を味わってみませんか。
会社概要
所在地: 〒891-6201 鹿児島県大島郡喜界町赤連2966-40
事業内容: ラムの製造・熟成
Webサイト
Instagram:
@kikairum
所在地: 〒103-0021 東京都中央区日本橋本石町4-6-7 日本橋日銀通りビル3F
事業内容: 酒類の輸入・流通
Webサイト
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒は適量を守り、周囲に配慮しましょう。