株式会社cosmobloom
2024-09-10 10:08:06

宇宙の未来を切り拓く株式会社cosmobloomの挑戦と期待

株式会社cosmobloomの挑戦



近年、宇宙事業は国家の手を離れ、ベンチャー企業がその先端を走っています。そんな中、株式会社cosmobloomの代表、福永 桃子氏が代表取締役CEOを務めるこの企業は、宇宙太陽光発電システム(SSPS)の実現を本気で目指しています。東東京都大田区に位置する同社は、2023年の4月に設立され、早くも多くの関心を集めています。

東京都企業立地相談センターが開催した取材では、福永氏が考える宇宙開発の未来や、同社が持つ独自技術について伺いました。

ゴッサマー構造の可能性



cosmobloomの強みは、柔軟で適応力のある構造物を設計・開発することです。「ゴッサマー構造」として知られるこの技術は、膜やフィルム、ケーブルから成るもので、宇宙での居住モジュールや研究開発の拠点に不可欠な材料としての役割を果たすことが期待されています。福永氏は「宇宙開発が進む中で、軽くて小さい構造物が必要になる」と力強く語ります。

数値解析シミュレーションツール「NEDA」の重要性



同社の技術の核となるのは、共同創業者でCTOの宮崎 康行氏が開発した数値解析シミュレーションツール「NEDA」です。このツールは、2010年にJAXAが打ち上げた小型ソーラー電力セイルIKAROSの開発に貢献し、宇宙探査の進化を助けています。福永氏は、「民間企業による宇宙開発のニーズは増えており、cosmobloomもその一翼を担っていく」と語ります。

宇宙ごみ問題へのソリューション



最近、宇宙開発の進展とともに大きな課題となっているのが、宇宙ごみの問題です。運用が終了した小型衛星が増え、これが人工衛星やロケットに対して危険をもたらしています。この問題を解決すべく、cosmobloomは『デオービット装置』を開発中です。この小さな装置は、超小型衛星にも搭載可能で、宇宙における大気の抵抗を受け止め、軌道からの脱出を促進します。

宇宙太陽光発電システム(SSPS)に向けた新技術



また、cosmobloomが取り組んでいるのが、宇宙太陽光発電システム(SSPS)の構築です。このシステムは、宇宙で得た太陽光を地上に送る技術を目指しており、将来的には日本のカーボンニュートラル達成にも貢献する可能性があります。福永氏は、「SSPSの実現には、私たちの技術が必須です」と話しています。

大田区立地のメリット



そして、事業拠点である大田区の魅力についても述べてくれました。福永氏は自らの家系に大田区との深いつながりがあると話し、六郷BASEが提供するサポート体制やアクセスの良さを挙げ、クリエイティブな環境の重要性を強調しました。これからの宇宙開発に向け、地域との協力を活かした展開が期待されています。

まとめ



宇宙太陽光発電に挑戦する新星、株式会社cosmobloom。福永 桃子氏の情熱と確かな技術により、多くの期待が寄せられています。宇宙の未来を切り開く彼女の姿が、私たちにも新たな夢を与えてくれることでしょう。今後の進展に注目です。


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