医誠会国際総合病院、ポンぺ病に対する新たな治療法を開始
医誠会国際総合病院の難病医療推進センターが、関係機関と連携し大阪府初となるポンぺ病患者への点滴による在宅酵素補充療法を実施しました。この取り組みは、ポンぺ病およびライソゾーム病を抱える患者が抱える通院の負担を軽減し、より安心して生活できる環境を提供することを目指しています。
在宅酵素補充療法の意義
ポンぺ病は筋力の低下を伴う難病であり、患者は外出時に家族の付き添いが必要な場合が多いです。定期的な通院は時間と労力を要し、特に長時間の点滴治療は家族にとって大きな負担となります。これに対処するために、患者からの在宅治療希望の声を受け、医療チームは関係機関と協力してこの新たな治療法を模索してきました。
初回の在宅治療は10月15日、医療現場と連携する難病医療コーディネーターのサポートのもと実施されました。初めての試みではトラブルもありましたが無事に終了。これは、今後の在宅治療の拡大可能性を示唆する重要なステップとなりました。
協力体制の重要性
この新しい治療法の実現には、多くの医療機関、地域保健師、医療ソーシャルワーカー、訪問看護があります。また、医薬品卸企業の協力により、専用ケア車両で薬剤を患者宅まで確実に届けることにも成功しました。これにより、患者は自宅で医療を受ける新たな選択肢を手に入れたのです。
この在宅治療において医療従事者は、患者本人やご家族と密接に連携し、必要な手続きをサポートしました。訪問看護ステーションは点滴時のケアを担当し、患者の安全を確保する役割を果たしました。これによって、在宅療法への信頼感が高まり、医療の質が向上することが期待されています。
今後の展望
医誠会国際総合病院は、今回の成功をもとに、在宅での医療提供の可能性をさらに広げることを目指しています。在宅酵素補充療法は、特に希少難病の領域では未踏の領域です。院内の医療チームは、今後も患者とその家族が安心して医療を受けられるよう努めていく所存です。国内外における随時の情報提供や支援体制の充実によって、より多くの患者へのサービスを拡充する考えです。
医療法人医誠会は1979年に設立され、大阪を拠点に全国で多様な医療サービスを提供しています。医誠会国際総合病院は、高度な医療技術や先進医療の実施を目指し、地域社会に貢献し続けることを誓っております。詳細な情報や相談は、医誠会国際総合病院のウェブサイトをぜひご覧ください。