筑波大学でのSDGsカードゲームを通じた未来のリーダー育成
2024年8月6日、筑波大学の筑波キャンパス総合研究棟Aで、損害保険ジャパン株式会社と共同で「The Action!~SDGsカードゲーム~」が開催されました。このイベントは、地域の若者たちが持続可能な社会の実現に向けての思考を深めることを目的にしています。
背景と目的
「The Action!~SDGsカードゲーム~」は、SDGs(持続可能な開発目標)への理解を促進し、行動に結びつけるために開発されたオリジナルのゲームコンテンツです。損保ジャパンはこのゲームを通じて、地域住民がSDGsを身近に感じ、自らの取り組みに活かす機会を提供しています。筑波大学GFESTは、科学や技術に興味がある高校生を対象とした育成プログラムであり、これまでに650名以上の受講生が科学技術の分野で優れた成果を上げています。
ゲームの概要
今回のイベントには、全国から集まった中学3年生から高校3年生の31名が参加し、損保ジャパンの社員もサポート役として加わりました。参加者は仮想の地域「GFEST地域」の住人となり、3人1組でチームを組むこととなります。彼らは2030年までに持続可能な地域社会を作るために必要な取り組みを考えるゲームに挑戦しました。
ゲームが進行するにつれて、学生たちはSDGsをテーマにした複数のシナリオを体験し、協力し合いながら課題を解決する方法を模索しました。また、ゲーム後には「実際の社会におけるSDGsの実践状況」や「今後の取り組みについて」の意見交換も行われ、リーダーシップや協力の重要性も学びました。
当日の様子
参加者の感想には、「SDGsについて深く考えることができた」「環境問題に対しての理解が深まった」という声が多く寄せられました。また、筑波大学GFESTの今清水真理博士は、ゲームの中での体験が実社会の課題解決とどのように関連しているかを指摘しました。チーム単位でのゴール設定や地域全体の課題解決への意識を持つことが求められ、みんなで協力しなければ達成が難しいという点についても言及されました。
さらに、ワークショップ終了後のアンケートでは、「ゲームが現実にどれほど似ているのかを実感できた」といった意見があり、特に個人の目標を達成する際に周囲の問題を見逃しがちであることを考えさせられたという感想もありました。多様性を認めながら共通の目的に向かって協力する大切さが、受講生たちには強く印象付けられたようです。
今後の展望
損害保険ジャパンは、今後も「安心・安全・健康である未来を目指して」というパーパスに基づき、SDGsの実現に向けて活動を続けていく予定です。参加した学生たちが、今回のワークショップで得た知見を自らの行動に結び付け、持続可能な社会を築くための担い手となることを期待しています。今回のイベントを通じて、未來を担う若者たちが共に成長し、社会に貢献できるリーダーとして羽ばたいてくれることを願っています。