2026年さっぽろ雪まつりで再現される勝者の城『会津鶴ヶ城』の魅力

2026年さっぽろ雪まつりで再現される『会津鶴ヶ城』の魅力

2026年の冬、北海道の心温まるイベント「さっぽろ雪まつり」が開催され、この年には特に注目の大雪像が登場することが決まっています。それは福島県会津若松市のシンボルとも言える『鶴ヶ城』。この大雪像は、大通会場8丁目の「雪のHTB広場」で見ることができ、地域の歴史的や文化的な価値を伝える重要な作品です。

鶴ヶ城の歴史的背景

「鶴ヶ城」は、至徳元年（1384年）に葦名直盛によって築かれた東黒川館を起源とし、その後文禄2年（1593年）に蒲生氏郷により、本格的な天守閣が建設され、「鶴ヶ城」と名付けられました。この城は、幕末の戊辰戦争において、新政府軍の攻撃に耐え抜き、難攻不落の名城としての名声を確立しました。

明治時代に入ると、城のすべての建物は取り壊されましたが、昭和40年（1965年）に天守閣が再生され、平成23年（2011年）には当時の赤瓦にふき替えられ、現在の日本の城の中では唯一の赤瓦の天守閣として人々に親しまれています。今年は、鶴ヶ城が再建してから60周年を迎える大切な年でもあり、この記念すべき年に大雪像として再現されます。

大雪像の制作技術

大雪像『会津鶴ヶ城』の制作には、「アイスブロック工法」という特別な技術が使用されます。この工法を用いることで、雪で作られた細かなパーツを一つ一つ貼り付け、正確に再現される予定です。制作は「HTB北海道テレビ」と「陸上自衛隊第18普通科連隊」が共同で行い、延べ3,800人の自衛隊員が参加します。彼らは、1月5日から2月3日までの30日間かけて、大雪像の完成に向けて全力を尽くします。