會津八一記念館 開館50周年記念特別展
新潟市にある會津八一記念館は、特別展を開催することで開館50周年を祝う時がやってきました。この特別展のテーマは「會津八一とコレクション-博士の愛した中国美術-」であり、会期は2025年10月1日から12月7日までです。会津八一は歌人や書家として広く知られていますが、実は東洋美術史学の研究者として早稲田大学に貢献してきた人物です。彼は1926年から東洋美術史を担当し、数多くの古美術品を収集してきました。これらは学生たちに東洋美術の本質を伝えるために用いられています。今回の展覧会では、八一が収集した美術品や彼の活動の成果が一堂に集められています。
コレクションの見どころ
今回の特別展では、會津八一記念館と姉妹館を結ぶ早稲田大学會津八一記念博物館の貴重な収蔵品を中心に、八一の書作品や書簡も紹介されています。特に注目すべき作品には、唐時代の代表的な「明器 三彩駝丁俑」、西周時代の青銅器「青銅・卣(ゆう)」、さらに唐時代の「騎馬女子俑」が含まれています。これら美術品は、日本において中国の古美術を学ぶ上で重要なものばかりです。
また、特別展のアピールポイントとして、次の4つが挙げられます:
1.
新潟で30年ぶりの會津コレクション公開
膨大な historische コレクションが新潟で一堂に展示され、兵馬俑のレプリカも参考資料として陳列されます。
2.
青銅器の影響
約4000年前の青銅器が八一に与えた影響や、その文字が彼の書にいかに結びついているかが示されます。
3.
老舗古美術商との関係
「壺中居」や「繭山龍泉堂」といった老舗古美術商との関わりを示す資料が展示され、八一の名品も紹介されます。
4.
八一の墨蹟
會津八一記念博物館が所蔵する貴重な墨蹟の逸品も見ることができます。
関連イベント
特別展に関連して、以下のような講演会やトークイベントも予定されています:
キーワードは「會津八一の書の真価」、「奈良美術と會津八一」など。すべての講演は事前申込制で行われ、定員があるので早めの申し込みが必要です。
学芸員や館長による作品鑑賞会が開催される予定です。新潟市内の歴史やアートへの理解を深める良い機会になるでしょう。
開催情報
特別展は新潟市の會津八一記念館で開催され、観覧料は一般600円、大学生300円、高校生200円と、非常にアクセスしやすい料金です。なお、未就学児は無料で、団体の場合は割引が適用されます。休館日は月曜日ですが、祝日の場合は翌日に振り替えとなります。
この特別展は、會津八一が愛した中国美術に触れる絶好の機会です。ぜひ足を運んで、その美しさや深さに感動を覚えてください。問い合わせは新潟市會津八一記念館までお気軽にどうぞ。