ダイダン子会社が再生医療分野での許可を取得
ダイダンの100%子会社であるセラボヘルスケアサービス株式会社(以下、セラボHS)は、神奈川県川崎市に位置する細胞培養加工施設「セラボ殿町」で、厚生労働省から『再生医療等製品製造業許可』を取得しました。これは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づく重要なステップです。
新技術「エアバリアCPF」とは
当施設は、ダイダンが開発した「エアバリアブース®」をベースにした革新的な技術『エアバリアCPF®』を導入しています。これによって、清浄度管理区域を従来の施設に比べて33%も縮小し、細胞培養作業に必要なエリアをコンパクトに保つことが可能となりました。この新技術のポイントは、無菌操作を実施するために必要な清浄度を、扉がない状態でも維持できる点です。
エアバリアCPFのメリット
新技術「エアバリアCPF®」は、特別な気流制御技術を使用しています。これにより、従来の施設で必要だったような室間の扉を省略でき、気流の管理が簡単になります。具体的には、エアバリアブースの開口部から清浄な空気が流れ出て、外部の空気がブース内に入るのを防ぎます。この特許技術により、施設内での清浄度を常に高いレベルに保つことが可能になりました。
設備の運用と効果
セラボ殿町では、この新技術を活用して、作業スペースの効率化が進んでいます。扉を使わないことで、スペースを14%削減。また、扉開閉に伴う外的環境の影響や、汚染リスクを回避し、安定した環境を維持することができるため、作業者の負担も軽減されています。
未来への展望
この『再生医療等製品製造業許可』取得により、セラボHSは今後、さまざまな再生医療製品の製造を予定しています。施設は、本技術を用いてさらなる需要拡大に対応すべく進化していく予定です。
ダイダングループは今後も、製造環境の管理を強化し、データ収集や技術改善を続けることにより、再生医療の産業化に寄与していく方針です。これにより、清浄度が求められる細胞培養といった分野での利用が期待されており、医療の最前線での活用が進むことでしょう。
連絡先
ダイダン株式会社
イノベーション本部再生医療推進部
吉田一也
〒210-0821 神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25番16号
CYBERNICS MEDICAL INNOVATION BASE-A 316
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