チェイナリシスの新規資金調達
2021-06-30 10:45:39

チェイナリシス、1億ドルの資金調達で評価額42億ドルに到達

チェイナリシスが新規資金調達を実施



チェイナリシスは、ブロックチェーンデータプラットフォームを提供する企業として知られていますが、最近の資金調達でさらなる成長を目指しています。最新のシリーズE資金調達ラウンドでは、Coatueが主導し、1億米ドルを調達しました。この結果、同社の評価額は42億ドルに達しました。加えて、既存の出資者たちからの追加投資も受け、新規参画の投資家が増えたことで、多角的なサポートが得られる体制となっています。

資金調達の背景



チェイナリシスは、これまで政府機関や民間企業に対し、暗号資産に関連するコンプライアンスや調査ソフトウェアを提供してきました。暗号資産の急激な普及に伴い、金融機関はより高い需要に直面しています。これに応じて、Chainalysisはさらなるサービスの強化を図っており、調達した資金は特に以下のポイントに焦点を当てて活用される予定です。

1. データの拡充: より多くの暗号資産を対象とし、新たなユースケースへの対応を図ります。特に分散型金融(DeFi)の展開により、迅速な脅威の特定や予防に力を入れる方針です。

2. ソフトウェアの開発: 公的機関や企業が円滑にデータを共有できるよう、コラボレーションツールの開発も進めます。この成果により、より高い協働性と一貫性のあるデータ分析が可能になります。

3. アクセスの提供: 政府機関や金融機関がAPIを通じてチェイナリシスのデータに直接アクセスし、意思決定の質を向上させる仕組みを整えます。

投資家の声



Coatueのマネージングパートナーであるクリス・フレディクソン氏は、チェイナリシスのプラットフォームが今後の暗号資産市場における重要なインフラとなることを強調しました。彼は、「暗号資産の利用が広がる中で、金融機関や政府機関は、チェイナリシスのデータを基に脅威への対応や新商品の戦略を立てるようになるでしょう」と語っています。これに対し、チェイナリシスのCEOであるマイケル・グロナガー氏も、ブロックチェーンの透明性が市場やビジネスチャンスに対する洞察を提供することの重要性を確認しました。

経営陣の強化



最近、チェイナリシスは業界内のベテランを経営陣に加えています。これにより、経営体制の強化と新しい視点の導入が促され、持続的成長への道が開かれています。また、新規採用も行っており、各部門で数百名規模の人材を迎え入れる計画です。

今後の展開



チェイナリシスは、この資金調達を契機に、ブロックチェーンデータプラットフォームとしての地位をさらに確立していく考えです。暗号資産市場の拡大に応じて、彼らの提供するデータとソフトウェアが、より多くの機関や企業に利用されることが期待されています。

今後もチェイナリシスがどのように暗号資産業界の信頼性を高めていくのか、目が離せません。

会社情報

会社名
Chainalysis Japan株式会社
住所
東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング
電話番号

トピックス(経済)

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