光学設計ソフト導入
2014-04-02 12:00:02

大手光学設計ソフトがAcktar Blackの反射率データを導入し迷光対策を強化

大手光学設計ソフトがAcktar Blackの反射率データを導入



最近、大手の光学設計ソフトウェアであるZemaxとTraceProに、Acktar社が開発した光吸収膜「Acktar Black」の反射率データが追加されました。この新しい導入は、光学設計プロセスにおいて迷光除去をより効果的に行うための重要なステップです。さらに、今後はASAPやFREDなど他のソフトへの導入も計画されています。

光学設計ソフトウェアは、視界外からの迷光や機器の熱放射による影響を軽減するために広く利用されています。迷光が除去されないと、測定システムやセンサーに到達し、画質や測定精度が損なわれる可能性があります。特に、衛星の姿勢制御を目的としたスタートラッカーにおいては、迷光除去が極めて重要です。

このような迷光対策には、精密な光学設計と反射防止材の利用が一般的です。Acktar Blackは、可視光から中波長赤外線、さらには深紫外線まで、光学スペクトル全体で優れた性能を発揮します。特に注目すべきは、その反射率で、ほとんどの波長において1%以下を実現している点です。この製品はさまざまな産業で利用される理由として、低アウトガス性や耐熱性なども挙げられます。

アクター社の光吸収膜は、ガラスや高分子、金属といった多様な素材へ直接蒸着可能で、宇宙開発機器から医療機器、さらには車載光学システムに至るまで、利用シーンは多岐にわたります。この蒸着技術は、モバイルデバイスのカメラレンズの黒色化など、大量生産にも対応しています。

光学設計の初期段階からAcktar Blackのデータを利用できるようになることで、設計者は迷光に関する問題を早い段階で考慮することが可能になります。ASAPの担当者であるPaul McClellan氏は、「Acktar社の光吸収膜データは、ASAPの次回リリースに組み込まれる予定です。ASAP購入者は非常に簡単に必要なデータをドキュメント内に取り入れられるようになります」と述べています。

また、新たに登場したFREDのバージョンにも、Acktar社の光吸収膜性質に関するデータが取り入れられています。FREDの共同創業者であるRichard Pfisterer氏は、「アクター社の革新的な技術が、光学工学の発展に大きく寄与しています。今後もその影響が広がっていくことを期待しています」と語りました。

アクター社は1994年に設立され、イスラエルのハイテク地域に本社を持ち、世界中に拠点を展開しています。彼らの独自技術は、ナノレベルで光吸収膜の製造を可能にし、様々な業界での利用を実現しています。環境に優しい蒸着プロセスを採用し、様々な光学機器やセンサー技術に貢献しています。

興味のある方は、以下の連絡先までお問い合わせください。

担当者:杉浦あずさ
電話:03-5283-7311
Eメール:info[at]cpcjp.co.jp

会社情報

会社名
アクタージャパン株式会社
住所
東京都千代田区神田錦町1-17タニザワビル2F
電話番号
03-5283-7311

関連リンク

サードペディア百科事典: Acktar Black 光学設計 迷光除去

Wiki3: Acktar Black 光学設計 迷光除去

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。