2025年 消費意識調査結果から見る日本人の生活
2025年9月に実施されたマイボイスコム株式会社による『消費意識』調査において、全国の11,474名を対象に消費支出や購買意欲に関する興味深い結果が得られました。本記事では、その詳細な分析をお届けします。
1年前との支出額の比較
調査によると、1年前より生活全体の支出が増加したと答えた人は6割弱を占めています。増加の理由は物価上昇など複合的な要因がありますが、2024年の調査と比べてもその割合が増加したことが特徴的です。特に男性30代では増加率が低く、「変わらない」という選択肢が多かったとのこと。
収入についての見解
収入の面では、1年前より収入が増えたという人は約2割弱。その一方で、収入が減ったと感じている人も同様の割合で存在しています。生活費が増加している中で、収入の変動が消費意欲に与える影響は少なくありません。特に男性60代では減少を感じている方が多いことがわかりました。
お金をかける傾向
消費対象としては、食品・飲料が最も多く34.5%を占め、続いて旅行やレジャー、外食が続いています。特に若年層は外食やエンターテインメントにもお金をかける傾向が高く、衣料品や美容品においても女性若年層が高い結果を示しています。これらのデータから、年代特有の消費パターンが浮かび上がります。
我慢している消費
逆に、今年お金をかけたくても我慢していることがある人も6割強。この中で最も多くの人が我慢しているのは旅行やレジャーで、また外食や衣料品も上位を占めています。特に女性の10代から40代にかけて、衣料品や美容関連の消費を抑えている傾向も見受けられます。
今後の購買意欲
今後1年間の購買意欲については、約9%の人が高くなると感じており、この数値は主に10代から30代に多く見られました。変わらないと答えた人は63.9%に達し、安定した消費姿勢を見せています。
消費に関する考え方
消費行動に関しては、『収入に見合った買い物をするべきだ』という意見が41.4%と最多で、必要性を重視する考え方が根付いていることが伺えます。そのため、無駄のない消費を意識しつつも、趣味や価値観に基づいた選択がなされるようになっています。
回答者の声
回答者からのコメントも多く寄せられ、「これまでの節約を振り返り、そろそろ使う楽しみを味わいたい」という声がある一方で、物価が給料と見合っていないため購買意欲の低下を懸念する意見もありました。生活スタイルに影響されることから、今後の経済状況に対する関心が高いことを感じさせます。
まとめ
全体として、2025年の消費意識調査結果は、多くの日本人が支出増加を実感している一方で、収入の変動がそれに追随していないという現実を示しています。これにより、購買意欲や消費行動にも変化が表れ、今後の経済動向に対する注視が一層必要になってくると言えるでしょう。